山形県 山形市役所で、職員向けに「伝わる」資料デザイン プログラムを実施しました。
こちらの記事では、研修会に参加いただいた受講者に伺った、研修参加後の資料の変化と、資料が見やすくなったことによる効果をご紹介します。
受講者
広報課
西山 隼平 さん
研修会参加後の資料の変化
西山さんは、当社の研修で得たノウハウを活かし「山形市の公式LINE登録を促すチラシ」をリメイクされました。 まずはリメイクのBefore/Afterを見ていきましょう。
- ジャンプ率とウエイト(文字の太さ)を活用することで、見出しと本文の役割を認識しやすくなり、情報の優先順位が視覚的にわかるようになりました
- Beforeのデザインでも、UDフォントを一部使っていましたが、使用するフォントを「BIZUD新丸ゴ」に統一することで、資料に統一感が出ました
モリサワ:
初めは、LINEの友達登録をしてほしいという自治体の思いを発信するレイアウトになっていましたが、Afterのデザインは市民にとって有益な情報である(生活に役立つ機能、LINEで手軽に情報が手に入る)を伝え、市民の暮らしに役立つツールであることを伝えるレイアウトになりました。
また、片面のみだったチラシを両面に分けることで、1ページの情報量が絞られ、重要な内容がどこなのかがわかりやすくなっています。さらに、ジャンプ率やウエイトを活用することで情報が整理され、短い時間でも資料の内容がつかみやすい、興味を持って、読み込みたいと思う資料になりました。
いかがでしょう?! Befor/Afterを比較すると、大きな変化があったことがお分かりいただけたかと思います。 次は西山さんがご自身の資料をリメイクして感じられたこと、スキル習得後の変化について語っていただきました。
市民の興味をひくチラシ
チラシは市民の方が自由に持って行けるように、庁内のラックに設置しました。約2週間で40部程度、市民の方が持って行ってくれました。他のチラシと比べると、資料が無くなるペースが速かったので、興味を持ってもらいやすいチラシにできていたのではないかと感じています。
作業時間が半分に!作業効率を実感
研修会で学んだ、「ジャンプ率」や「要素は揃える」を意識することで、見やすい資料を作れるようになりました。そして、見やすく作るためのポイントがわかったことで、資料を早く作れるようになり、作業効率も上がりました。
さらに、外部の業者に資料や冊子の作成を依頼する時も、「伝わる」資料作りに関する知識が付いたことで、より具体的な依頼ができるようになりました。その結果、やり取りする回数が減り、作成にかかる時間を半分にまで削減することができました。
資料の見やすさは、市の印象にも関わる
研修を受講した後、広報誌の特集記事を企画しました。特集で伝えなければいけないことに注目してもらえるように、読者を誘導できるような紙面づくりを意識して企画しました。
西山さんが企画した特集(広報紙『広報やまがた令和6年5月1日号』より)
広報担当として、資料が見やすくなることで進んでいる先進的な自治体だと、市民に感じていただけると思っています。資料の見やすさは市の印象に関わり、山形市のイメージアップにもつながるのではないかと思うので、このスキルが全庁的に浸透するよう「伝わる」情報の作り方を周りに広めていきたいと思います。
モリサワ:
資料が見やすくなったことによって、住民の目に留まる、興味を持ってもらいやすい資料を作れるようになりました。
そして、職員がスキルを身に着けることで、職員の作業効率アップ、市民への情報発信力の向上、自治体のイメージアップなど、市役所の内外に様々な影響を生み出し始めています。
今回お話を伺った西山さんと共に、研修会に参加いただいた職員のインタビューも公開しています。こちらも、ぜひ!ご覧ください。
資料作成研修の詳細(費用、流れ、参加者の声など)について紹介している資料は、こちらから無料でダウンロード可能です。
資料作成の研修会や、研修会で使用したUDフォントにご興味のある方、導入や活用を検討される方は、下記よりお気軽にご質問ください。
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