茨城県行方市の教職員様(玉造中学校)向けにUDフォントで「伝わる」デザイン向上研修を行いました。(2022年8月23日)茨城県行方市では、教職員PC及びGIGAスクール構想端末(生徒パソコン)に公共団体向けUDフォントプランを導入し、一人一人が「伝わる」情報発信ができるように人材育成をしています。その一環として、今回の研修を企画いただきました。
集合研修日をレポート
今回は、伝わる情報作成の基礎を動画研修で受講いただき、事前の課題を提出いただいた教職員様に課題のアドバイス・フォローアップを実施した集合研修をレポートします。
受講者の課題をピックアップ
複数目の課題をピックアップして、ご自身の作成にあたっての悩みを共有し解決するためのノウハウを全員で学んでいきます。
教材プリントや、学級だよりでは文章が多いです。文章を読みやすくするためのコツはありますか?
文字を大きくすることをされがちですが、実は文字の大きさよりも「行間」が読みやすさには大きく影響します!
行間をしっかりとることで文字のサイズを大きくしなくても読みやすくなるので、やってみましょう。
読みやすさの工夫にはなぜ「行間」が必要なのか、理解を深めました。また、行間の便利な設定方法をワークの時間で実践しました。
英語の授業教材で使いたいので、UDデジタル教科書体の欧文シリーズについて知りたい!
Windows10に標準搭載されているUDデジタル教科書体とはフォントが
異なるので一緒に確認してみましょう!
収録書体を利用シーンに合わせて、レクチャーをさせていただくことで今日から教材作りに活かし実践できるようにフォローアップをしました。
受講者の提出資料を踏まえて全員へアドバイス
普段、教職員の皆様が作成される資料を講師が確認し、特に共通で習得いただきたいポイントについて講義をしました。
- 「伝える」と「伝わる」の違いについて
- 情報の優先順位の付け方
- 色について
- 情報をすっきりまとめるコツについて
資料をリメイク(ワーク)
前半で学んだノウハウを踏まえて、ご自身の資料を今一度リメイクしました。
講師から個別指導、先生同士でのノウハウ共有で受講それぞれが「見やすく」「読みやすい」資料にリメイクできました。
受講者のリメイク資料をご紹介
栗原先生
Point!「伝わる」資料デザイン
- パッと読みたくなる構成(ビジュアルとテキストのバランス)になった
- 情報の優先順位をつけ、優先順位の低い背景色などを削除できたのでみやすくなった
- 行間をしっかり取れているので、読みやすくなった
伊藤先生
Point!「伝わる」資料デザイン
- 手順の資料であることが視覚的にすぐにわかるようになった
- 行間がしっかり確保されているので読みやすくなった
- 情報が整理されて、読みやすい資料になった
どちらの先生の資料も、情報の優先順位を把握することで背景のビジュアルを削除され、要素に目がいくように文字のメリハリをつけることができました。
受講者からの声
今回の研修では、何となく使っていたフォントを少し工夫するだけで、相手への伝わりやすさが劇的に変わることを知り、大変勉強になりました。
ありがとうございました!
動画視聴を通して、作成時のポイントを理解することができました。
最終研修では、読み手に余計な情報を与えない資料の作成ポイントをご指導いただきとても勉強になりました。
受講いただいた先生方全員が、今後UDフォントを業務で活用したいと思うと回答いただきました。
この研修で得たノウハウを活かせる場面としては幅広い資料をあげていただきました。
- 学習のワークシート
- 学習資料
- 生徒や保護者への配付物
- 研究発表資料
アンケートでは、先生だけでなく生徒もタブレットを活用してプレゼン資料などを作成することが始まっています。これらの指導にすぐに活かせる内容であったと評価をいただきました。
またまだ不安な点がある先生には、今後も弊社セミナーなどを通してフォローアップさせていただく予定です。
玉造中学校の生徒が作成するプレゼン資料授業レポートはこちらからご覧いただけます。
先生方の伝えたい!という想いはとても強いと感じました。
「伝わる」資料デザインにするためのノウハウで想いが伝わる資料を目指していただければと思います。