いなべ市様は公共団体向けUDフォントプランにご契約いただき、2019年10月にいなべ市庁内の全てのPCにUDフォントが導入され、職員の方には日頃の業務からご活用いただいています。
(導入の経緯などは、いなべ市 企画部政策課 佐藤祐孝様インタビュー記事でもご紹介させていただいております。)
株式会社モリサワでは、これまでもいなべ市様職員様に向けて、UDフォントの機能や、効果的な使い方について研修を行ってきました。
今回はこれまでの内容を踏まえた応用編として「UDフォントで広報力向上研修」と銘打ち、オンラインでの研修を行いました。
下記ステップで、実際に使用している文書をリニューアルするという内容です。
- UDフォントやレイアウトのレクチャー動画を視聴する
- 「各課で使用している市民向け書類」を用意する
- 「お悩みデザイン問診票」で文書を分析する
- 研修や問診票の内容を踏まえ、資料をリメイクする
- 集合研修で、書類を比べてフィードバック
職員の皆様には、あらかじめUDフォントやレイアウトについてのレクチャー動画を各自で視聴いただきました。
「お悩みデザイン問診票」で現在の書類の問題点などを整理した上で、リメイクをおこなっていただきました。集合研修では、リメイク前・リメイク後の書類を比較し、さらに良くなるポイントなどをレクチャーしました。
実際に、研修で取り扱った実例をご紹介いたします。
実例1:家屋調査の案内
専門的な用語が入るご案内は、硬い文書になりがちです。
リメイク前の書類では「堅苦しさが気になっていた」とのことですが、リメイク後は、ジャンプ率(見出しと本文の文字サイズの比率)を高くしたことで、よりカジュアルな印象に変わりました。
また、目立たせたいポイントを引き立てる方法として、集合研修では情報の整理やウエイトの活用、装飾の方法などをご紹介させていただきました。
実例2:自治会加入促進チラシ
自治会の活動と加入するメリットを伝えるチラシです。
リメイク前と後でぐっと「読んでみようかな」と思わせる紙面になっています。
フォントが丸ゴシック系になり、見出しと本文で文字の太さ・大きさを変えているので、わかりやすく親しみやすい印象になりました。
またピクトグラムを使うことで、どんな活動なのかイメージしやすくなりました。
集合研修では、行長が短い場合の情報の揃え方などをご紹介させていただきました。
実例3:介護予防啓発チラシ
「一般介護予防対象者への自己啓発のチラシ」ということで、もともとはパンフレットのような頁物だったものを、写真を使いポスターのようにしていただきました。
グラフィックな要素を使い、キャッチコピーを入れ、目を引くようなチラシになっています。ポスターのようなチラシでは、見せる要素と読ませる要素を7:3の割合で配置することで、印象付けられます。
集合研修では、フリー素材を使用するときの注意点などをご紹介させていただきました。
実例4:年末調整書類チェックリスト
年末調整において必要になる書類のチェックリストということで、非常に情報量が多い書類になっています。
リメイク後は、文章の重複を減らし、表組をわかりやすいよう再構成したことで、整理されていて読みやすくなっています。強調するツールも減らしていることで、すっきりしているのが分かります。
研修では、参考用にモリサワで作成した例などをご紹介させていただきました。
研修後のアンケート
研修終了後のアンケートでは、 9割の受講者に「参考になった」とのご回答をいただきました。
中でも、参考になった活用方法や活用できそうな利用シーンを聞いたところ、下記のような意見をいただきました。
市民向け発行物作成において活用したいです。「見たい」もの、「読む気になる」ものにすることが、何よりも大事なので、研修で教えていただいたポイントを毎回確認しながら作成したいと思います。
今後、コンデンス書体を活用したくなりました。
またアンケートのUDフォントの活用頻度では、9割の職員様がUDフォントを業務でほぼ毎日利用していて、UDフォントを利用する業務としては「市民への文書」の割合が最も高かったです。
また、研修受講前と受講後では、「UDフォントを選ぶ頻度が増えた」「書類やポスターなど、意識して見るようになった」「制作の際に、見る人を意識するようになった」という声を多くいただきました。
モリサワでは、すでに活用いただいているユーザ様に向けても、実践的で継続したサポートを続けております。
公共団体向けUDプランにご興味のある方は、下記のフォームよりお問い合わせください。
公共団体向けUDフォントプラン お問い合わせフォームhttps://www.morisawa.co.jp/support/contact/forms/ud-public