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2017.08.22

モリパス部メンバー紹介「友清 実優」さん

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素敵なメンバーをおひとりずつ紹介する【モリパス部 メンバー紹介】
今回もモリパス部顧問 橋爪(ハシヅメ)がお伝えします。

今回は、
友清 実優(トモキヨ ミユ)さん
武蔵野美術大学 造形学部 基礎デザイン学科3年
好きな書体は「解ミン月

友清さんは、

東京〈Tokyo〉 ×書体 〈Typography〉

のお題で、ポスターを制作してくれました。

コンセプト

友清さんは、「東京は器である」というタイトルでポスターを製作しました。

東京という場所は、多種多様な人間をなに食わぬ顔で受け入れる、器のような場所。

観光客・上京してきた若者・LGBTのカップル…
早朝の渋谷には、オール明けの大学生から夜勤明けのフリーターまで、様々で国籍も生まれ育った場所も違う人たちが集まるのは東京ならでは。
そしてとことん、他人に無関心

他人に無関心なことは悪くとらえられることが多いですが、友清さんは一種の心地よさを感じているそうです。

そんな思いをポスターとしてアウトプットしました。

一番、苦労したところはコンセプトの考案。

「観光名所・朝の満員電車も東京の特徴だと思います。でも、今回の課題では普段、気づかない東京の魅力を伝えたいと思っていました。
そこで自分が東京に対して抱いているイメージ、感情を改めてよく考え、コンセプト(東京は器である)を決めました」

書体の選択では、悩んだ末「凸版文久明朝」を選択。

東京には、何においても最先端を行くイメージがあり、それに合うようニュースタイルでありながら、どこか懐かしさも感じる凸版文久明朝を使用しました。

とのこと。凸版文久明朝は、凸版印刷の活版印刷時代から使われて着たハウスフォントをディスプレイ表示など現代の表現にも対応した、復刻書体。
ナイスな書体選択です!

この課題で、フォントの感性が“ON”になった実感はある?との 質問に友清さんは、

「なりました! 使うフォントによって、読み手側の感情を左右することができるんだと気付きました。個人的に活版印刷の名残りがあるような書体が好きだと改めて実感しました。」

と。 成長してます! 友清さん!

普段の課題はビジュアルを考えてから、それに合う文章や書体を配置することが多いそうですが、今回の課題は書体も主役。書体と文章の持つ雰囲気を壊さないよう、ビジュアルを作るのに苦労したようです。

今後

課題発表では、下浜臨太郎さんやメンバーからも色々、感想をもらったようで、今後ブラッシュアップも考えているようです。
「どこに設置するか、どんな人をターゲットにするかということを詰め切れなかったので、そういったことを考えた上で、もう少し掘り下げて、ポスターではなく、フリーペーパーなど別のアウトプットを考えています。」

完成したら、ぜひこのブログでも紹介したいと思います。

今回の課題発表を終えて、
「他のメンバーが何を考えて作ったか、製作方法などを直接聞けてとても勉強になりました。違う学校、違う学科の人たちと作品をみながら話せる貴重な機会をいただいたと思います。」
と、モリパス部ならではの取組みにも刺激を感じてもらえている様子です。

後半は、フリーマガジンチームで活躍してもらえる予定。今後の友清さんの活躍も期待してます!