研修・セミナー

2021.07.30

英語を学びはじめるすべての子どもたちのための英語学習支援
No child left behind in English learning!!

見出し: 本文:

趣旨と目的  

2020年より小学校での読み書き指導が始まりました。小学生から大学入試まで関わる英語教育改革の中、現場で不安を抱えている指導者や保護者の方も多いのではないでしょうか?
読み書きに難しさがある子どもたちが英語学習をスムーズに進めていけるように、群馬大学 大学教育センター教授 飯島睦美先生のご提案により、その基礎作りをするための指導方法と教材例を紹介いたします。
また飯島先生のご経験に基づく英語学習の進度と必要となる能力に合わせた「9つのStage」の理論を基盤とした教材のアイデアを、フォントメーカのモリサワがUDフォントでフォローする形で、英語教育に関わる皆さまに飯島先生の監修のもと英語教材を無償共有することを目的とし、配信することになりました。
昨今、様々な学び方の違いやそれに合わせた指導方法などが議論されることが多くなりましたが、これらの教材はこういった様々な学び方を持つ、多くの子どもたちにも有効であることでしょう。教育現場で広くご活用いただき、参考にしていただければと思います。 

記事内でご紹介した教材(PowerPoint / PDF)は、実際にダウンロードし、活用いただけます。 下記教材ダウンロードフォームより簡単なご登録をいただいた後、ダウンロードページに移動します。(一度登録いただければ、次回より入力内容が保存されます。)

飯島睦美先生

群馬大学 大学教育・学生支援機構大学教育センター 教授 
英国バーミンガム大学修士(TESOL) 
大阪大学大学院 人間科学研究科博士後期課程単位満期取得 退学 

著書等
『読み書きに困難のある児童・生徒のための英語学習支援』「英語教育」連載2019年4月号~2020年3月号, 2019-2020, 大修館書店 
『はじめての小学校英語 特別支援教育の視点でどの子も学びやすい授業づくり』大谷みどり 飯島睦美 築道和明, 2020, 明治図書 
『多感覚を生かして学ぶ 小学校英語のユニバーサルデザイン』 竹田契一(監修)飯島睦美・村上加代子・三木さゆり・行岡七重 (著),2020, 明治図書  他。 


本サイトの利用方法とお願い
本サイトにご紹介する指導方法や教材については、利益の発生しない英語教育現場におきましては、どうぞご自由にお使いください。公的機関による研修や講座でご利用いただく場合には、本サイトのご紹介をして頂ければ幸甚です。商用を目的のための無断転載につきましては、固くお断りいたします。 

言語学習における音韻意識と文字音声化能力 

本サイトでご紹介する指導方法例や教材例は、英語学習の基本となる「文字と音(オン)」の関係に対する気付き、音韻意識を育てることを目的としています。英語の学習内容の進度に沿った「9つのStage」に基づき、教材の配信を行っていきます。  

Stage 1. 英語の音を知ろう!  

日本語と英語の音と文字の違いを明示することが大切です。ローマ字を小学校3年生で学習しますが、案外子どもたちは、ローマ字を習う意義を理解しないまま、「ローマ字ができないと英語もできない」という呪縛(??)のもと、なんとなくアルファベット文字に触れ始めています。やはり、まずは音のイメージ(音韻表象*1)をきちんとインプットすることから英語学習に入っていくことが必要ではないかと考えます。  

*1 音韻表象:意識の中にできあがった言語の音 

Stage 2. 英語の音と文字に慣れよう!  

子どもたちを取り巻く現代社会では、日常生活の中に英単語があふれています。日本語化されてしまい、英語の本来の意味とは異なる使われ方や語彙変化しているものもありますが、幼いころから慣れ親しみ、すでに「理解語彙」兼「使用語彙」として、子どもたちにインプットされている英単語はたくさんあります。そういったすでに知識の一部となっている英単語を使って、英語の音を復習しながらインプットし、英語の音とアルファベット文字の同定を目指します。  

Stage 3. 英単語学習 

中学生や高校生に英語学習での難しさを尋ねると、多くの学習者が「英単語が覚えられない」 と回答します。ここに記憶力の問題も絡んできますが、単に情報を保持するということだけでなく、物事を記憶するというメカニズムを理解して、学習者の認知や適した学習方法に合わせた単語学習方法が使えると、苦痛である単語学習が少し取り組みやすくなるかもしれません。 

Stage 4. 英語の単語の配列  

英単語が覚えられても、「英単語の使い方がわからない」という学習者も少なくありません。日本語とは異なる英語での語句の並び方が定着するためには、どのような指導方法や学習方法があるのでしょうか?この点が第一言語である日本語が干渉する部分であろうと思われます。  

Stage 5. 英語文を読む方法  

英語の単文を読解することができても、複文や重文、さらには長文となると難しさが深刻になる学習者がいます。複文や重文の問題は、接続詞の習得との関係があります。長文となりますと、短期記憶*2、ワーキングメモリー*3、論理的思考力といったことも関わってきます。特にワーキングメモリの弱さがある学習者に対して、どのような学習方法が有効なのでしょうか?  

*2 短期記憶:数十秒から数十分保持される記憶で、繰り返し記憶することで長期記憶に移行する 
*3 ワーキングメモリー:短期記憶の一種で、思考や判断などの際に必要な情報を一時的に保持し処理する記憶機能  

Stage 6. 英語文を聴く方法  

英語に関わらず、母語である日本語でも「聴く」という活動に対して、苦手感を強く感じる学習者はたくさんいます。「聞いただけではわかりづらい」ということで、聴覚情報に加えて視覚情報を提示して、分かり易すく指導なさる先生方が多くいらっしゃいます。では、英語を聴きとる力を強化する学習方法には、どのような方法があるのでしょうか?  

Stage 7. 英語で話す方法  

アウトプットする英語力は、今回の英語教育改革の力点がおかれているところでもあります。「話す」力にも段階があります。日常的会話を二人で話す、自分の意見を大人数の人たちに伝える、など様々です。前者は、Stage8にも関連しますので、そちらに回すとして、ここでは一方的に自分から発信する際の「話す」力に焦点を当てます。  

Stage 8. 英語で話す方法(やりとり)  

Stage7でも触れましたが、「話す」という活動には聴く相手が存在します。さらに、その聴く相手からのフィードバックがあって、そこに「やりとり」の輪が生まれます。それがコミュニケーションとなります。「やりとり」には、言語能力以外に、相手の意図や状況を読み取る社会的言語能力が必要となります。学習者の中には、この「やりとり」する活動そのものが負担と感じる場合があります。そういった中で、どのような学習活動が考えられるでしょうか?  

Stage 9. 英語文を書く方法  

第二言語で文章を書く、というのは非常に高度なスキルを要します。ライティング研究分野では、母語ですらきちんと教育されるべきものと位置づけられています。文章産出過程をきちんと理解したうえで、プロセスを段階的に辿れるように導くことが大切であると考えます。さらに、そのプロセスのステップを細かく設定し、学習を進めるうえで学習者にとって、難易度の差に無理のないステップとなるように留意することが肝要と思われます。 


各Stageの内容は随時追加されます。
更新については公式SNS(Twitter/Facebook)をチェックしてください。

日本語と英語の音と文字の違いを明示することが大切です。ローマ字を小学校3年生で学習しますが、案外子どもたちは、ローマ字を習う意義を理解しないまま、「ローマ字ができないと英語もできない」という呪縛(??)のもと、なんとなくアルファベット文字に触れ始めています。やはり、まずは音のイメージ(音韻表象*1)をきちんとインプットすることから英語学習に入っていくことが必要ではないかと考えます。  

*1 音韻表象:意識の中にできあがった言語の音 

教材「ローマ字ポスター」と「ローマ字カード」 

ローマ字ポスターの活用説明  

問題点:小学校3年生で学習する「ローマ字」が、学習者にローマ字本来の目的が理解されないままに、導入されているケースが少なからずあるようです。そのため、中学校から本格的に開始される単語の音と綴り学習へ効果的につながっていないことは、残念なことです。 

目 的:日本語と英語の音の作りの違いに、ローマ字学習を通して気付くことで、英語の音の成り立ちに慣れやすく、さらに綴り学習も取り組みやすくなることが期待されます。 

教 材:平仮名で書かれた清音、濁音、促音、撥音、拗音などの一覧表の下に、ローマ字(ヘボン式が基本)の一覧表が貼り付けられたポスター。上の平仮名は、字の真ん中で両開きの窓のように開くように切れ目を入れます。その窓を開くと、下のローマ字が出てきます。か行以降は、左側の窓を開くと子音、右側の窓を開くと母音が出てきます。 

ローマ字ポスターの作り方の手順 

① 厚手の紙にローマ字ポスターのPDFをプリントアウトする 
(カラーと白黒の2種の用意があります) 

② ひらがなの書いてある紙の点線をカッターで切る
(実線は後で折り曲げるので、切り落とさないようにしてください)

③ ひらがなと追のローマ字の紙をぴったり重なるようにし、上部をマスキングテープで仮止めする

④ ローマ字の書いてあるグレーの「のりしろ」部分に幅6mm以下の両面テープまたは、テープのりをはみ出さないように貼る
(のりしろの位置からはみ出すと扉が開かなくなりますので注意してください)

⑤ ひらがなとローマ字の紙をずれないように慎重に貼り合わせる

⑥ ひらがなの扉を開く

指 導:下記、動画をご覧ください。
  説明動画 

1)「ローマ字ポスター」の PDF
  (かなの扉を開くとローマ字表記になるカード)

2)「ローマ字カード」の PDF(カラー/白黒)
両面コピーをし、ひらがなの実線に沿って切り取ってください。裏を返すとローマ字表記になります。 

3)それを PowerPointで示せる授業応援素材 

こちらの教材で使用の「UDデジタル教科書体」および、欧文書体「UD Digikyo Latin」はMORISAWA BIZ+(月330円で55種のUDフォントが使用可能)のサービスでご利用頂けます。 https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/bizplus/lineup/

また、下記の動画も新しい教材制作の参考にしてください。
「UDデジタル教科書体 欧文シリーズ」

「UDフォントをもっと知ろう!」UDデジタル教科書体 欧文シリーズ

子どもたちを取り巻く現代社会では、日常生活の中に英単語があふれています。日本語化されてしまい、英語の本来の意味とは異なる使われ方や語彙変化しているものもありますが、幼いころから慣れ親しみ、すでに「理解語彙」兼「使用語彙」として、子どもたちにインプットされている英単語はたくさんあります。そういったすでに知識の一部となっている英単語を使って、英語の音を復習しながらインプットし、英語の音とアルファベット文字の同定を目指します。

教材1「英単語 絵カード」「英単語 音合わせゲームカード」

1)「英単語 絵カード」 
2)「英単語 音合わせゲームカード」 
※「英単語 絵カード」「英単語 音合わせゲームカード」は両面コピーで印刷してご利用できるようにデザインしています。表裏同じ位置にデザインしていますが、プリンターの仕様により、表裏の位置がずれることがあります。
3)「英単語 絵カード」をPowerPointで示せる授業応援素材 
※ 「英単語 絵カード」のPowerPointデータは、1枚ずつのカードを示せるようになっています。
カード30は、「bed」のイラストから、混乱しやすい「b」と「d」の向きを説明用、カード44-46は、空白のカードに子どもたちが好きな単語を書く説明用となっています。
スライドショーで確認し、必要に応じてご利用ください。

※PowerPointデータは、43MB相当のデータ量があるので、空き容量に注意し、ダウンロードに時間がかかりますことをご了承ください。

「英単語 絵カード」の活用説明

問題点:皆さんは、母国語である日本語をどのように習得されてきたのかを考えてみてください。赤ちゃんは生まれてまもなく、周囲の人たちからのことばがけにより、日本語のシャワーを浴び続けます。頭の中にキッチンで使うボールが入ってくると仮定してください。日本語のシャワーは、どんどん溜まっていき、表面張力で水面が盛り上がるようになります。次の瞬間、表面張力が破れ、溜まっていた水が一気に流れ出します。そのタイミングが、赤ちゃんがことばらしきものを発する瞬間なのです。そこからも、引き続き、周囲にあふれる日本語の音に触れ続けます。それにより、頭の中には、自然に日本語の音韻表象(日本語の音のイメージ)が出来上がります。この音韻表象が出来上がったのちに、文字学習が始まります。

この音韻表象こそが、ことばを獲得していくうえで非常に重要なのです。もし、音韻表象がないところに、文字が入っていくとその文字は音と結びつかない記号と化してしまう恐れがあります。十分に時間をとり、まずは音韻表象が頭の中に定着することから始めましょう。

目 的:子どもたちが日常生活の中で、すでに親しんでいる英単語を使って、アルファベットの文字と音の関係を定着させる活動例をご紹介します。フォニックスの一種ですが、ここではあくまでも、英語の音に慣れることを第一の目的とし、文字学習はメインの活動ではありません。すでに記憶に入っている英単語を用いて、なるべく英語らしい音を与え直すことで、英語の音韻表象(英語の音のイメージ)を獲得していくことを目指します。

「英単語 絵カード」について

教 材:一つのアルファベットで幾通りの音素となるものがあります。すでに子どもたちが知っている単語の中と文字に慣れるから、基本的な発音である単語をアルファベットに対し一つずつ選出しています。その基本単語をまずは導入し、ある程度定着したところで、それ以外の音素の特殊単語を導入しましょう。(指導1参照) 裏面には、その基本アルファベットの表示のみが記載されています。(指導2参照) (例:a……apple, art, autumnなどありますが、appleの発音だけをまずは取り上げます。)
※ 子どもたちと一緒に作るときは、子どもたちに単語を選択してもらってもよいでしょう。 その場合は、白紙カードをご利用ください。

「英単語 絵カード」表面(左から基本カード、特殊カード、自由に書ける白紙カード)
「英単語 絵カード」裏面(左から基本カード、特殊カード、自由に書ける白紙カード)

※ 特殊発音の単語カードの表面はピンクの枠、裏面は大文字の右横にピンクのアステリスク(*) がプリントされています。基本カードが定着した後で、特殊単語も交えてご利用ください。

指導1 「英単語 絵カード」の表を見せます。
先生:これなあに?
生徒:アップル
先生:そうだね。では先生の音をよく聴いて、真似をしてください。 後に続いてどうぞ。 a, a, apple (大切なことは、大げさなくらい英語らしい音を発音してあげてください)
生徒:a, a, apple
先生:a, a, apple (英語らしい音が発音されるように、数度繰り返します)
生徒:a, a, apple

絵を見たら自然に口にするくらいまで慣れることが肝要です。 この後に、文字と音の関連付けに入っていきます。

指導 上記の活動で、イラストを見て単語が正確に発声できるようになったら、今度は裏面のアルファベットを提示して、英単語を発声します。

先生:では、前のカードに書かれているアルファベットだけを見て、表面に描かれていたイラストを思い出して単語を発声してみましょう。まずは、一緒にイラストを見て、一通りやってみましょう。 a, a, apple(上述の活動)…………
生徒:a, a, apple …………
(一通り終わったら、カードの裏面を提示します)
先生:よくできました。では、今度は、アルファベットだけを見せますから、イラストを思い出して、単語を大きな声で言ってみましょう。
(裏面のaから順番に提示していきます。まずは、クラス全体で確認しながらやります。できるようになったら、列ごと、ペア、個人と少しずつ個人の発音する場面にしていきます)
(裏面のaを提示して)a, a, apple …………

定着するまで、アルファベット順に練習します。定着したら、アトランダムに提示します。 テンポよく発声されるように、足でリズムをとったりしながら、指導しましょう。

群馬県 飯島美貴教諭による指導動画

群馬県 飯島美貴教諭による指導動画

「英単語 音合わせゲームカード」について

「英単語 絵カード」の応用で、裏面を並べて神経衰弱のように文字と絵を合わせて遊んでください。
同じ単語の絵と文字を合わせられた人は、絵カードの要領で「a, a, apple!」と読んで、カードを取ります。全部のカードが取り終えたときに、一番多くのカードを取った人が勝ちになります。

「英単語 音合わせゲームカード」(左から表面絵カード、表面単語カード、共通裏面)

教材2「大文字・小文字発音カード(モール・フエルト・凸/凹)」「英単語ポスター」

1)「大文字・小文字発音カード」

2)「発音カードフエルト転写用データ」

3)「英単語ポスター」

「大文字・小文字発音カード」の活用説明

目 的:子どもたちがすでに慣れ親しんでいる英単語を利用した「英単語 絵カード」を使って行うことで、英語の音とイメージ連携させることができました。次のステップとして、インプットされた英語の音韻イメージ(音韻表象)に文字を同定させる活動となります。小学校1・2年生でカタカナ学習が難しかったりしたお子さんは特に、アルファベット文字の定着にも難しさが生じやすいと予想されます。ただ「見て書いて」という練習だけでは定着しづらいので、そんなお子さんには、個別指導の一環として多感覚を用いて学習できる教材の提供ができると有効であると考えます。多感覚を用いた文字指導には、「砂の上に文字を書く」「粘土で文字を作る」「指先で、カラーモールで成形された文字をなぞる」といった方法がよく使われます。ここでは、簡単に作れるカラーモールを使った文字カードと、フェルトを使った文字カードなどを紹介します。

「大文字・小文字発音カード」について

教 材:大文字・小文字をベースラインの上に大きく示したカードです。両面に印刷すると表面に小文字、裏面に大文字が印刷されます。また片面印刷にし、モールカードやフエルトカードの台紙にもなります。
下記の手順に沿って、制作してください。

大文字・小文字カードの作り方の手順

① 厚手の紙に大文字・小文字発音カードのPDFをプリントアウトする
(カラーと白黒の2種の用意があります)
※モールカードやフエルトカードの台紙とする場合、少し大きめ(A4→B4くらい)に印刷する方が作りやすいかもしれません

② 小文字の書いてある紙の点線をカッターで切り離す
※片面印刷の場合、大文字カードは辺り線だけなので、切り取る前に鉛筆などで薄く線を入れてから切りましょう

モールカードの作り方の手順

① モールをなるべくひと筆で書くようにカードのアルファベット形状に合わせながら、形を作る
※小文字の場合、f, i, j, k, t, x以外は、一筆書きで作れます
※モールの切り口がなぞったときに指に刺さらないように、先端を曲げて折り返しておきましょう

② カードのアルファベット形状に沿って木工用ボンドをつける
※必ずボンドはモールではなく、カード(紙)側につけましょう
※乾くと透明になるので、多少はみ出しても大丈夫です

③ モールの上下を間違えないようにカードのアルファベットの上に置いて慎重に貼り合わせる
※モールはボンドの上に軽く置く感じで、ボンドがモールまで染み出さないように注意しましょう

フエルトカードの作り方の手順

① フエルト転写用データをコピー用紙にプリントする(フエルト転写用プリント)
※フエルト転写用データの並び順はフエルトが無駄にならないように形状に沿ってランダム表示とし「大文字・小文字発音カード」と同じ大きさで、転写のために文字を裏返して表示しています
※台紙となる「大文字・小文字発音カード」を拡大している場合は、同じ比率で拡大してご利用ください
※母音はグレーの文字、子音は白の文字です。2種のフエルトの色分けをするなどしてご利用ください

② フエルト転写用プリントを点線に沿って切り離し、張り合わせるシールフエルトを同じ大きさに切る
※予めシールフエルトに同じ大きさに切るための当たりを付けておくと良いでしょう

③ 切り離したフエルト転写用プリントとシールフエルトを張り合わせる

④ 反転したアルファベット形状に沿って切る
※「i」の上の点は、「u」の中に入れていますので、切り離した後に注意してカードに貼りこみましょう
※アルファベットの内側の空間を先にカッターで切り落とし、後からハサミでアウトラインを切ると綺麗に仕上がります

⑤ 切り離したアルファベットの紙側にボンドをつけて、対応するカードのアルファベットとずれないように慎重に貼り合わせる
※フエルト転写用プリントに下を示す印(下▼)があるので、上下を間違えないようにカードのベースラインに注意して貼りましょう

指 導:「モールカード」「フエルトカード」の指導

まずは「英単語 絵カード」の指導1の要領で声に出しながら、目を閉じて指先に神経を集中させて、カラーモール、またはフエルトの上を指でなぞります。

先生:「英単語 絵カード」で音の練習したよね。今日は、目を閉じて、指で文字をなぞりながら音と文字を結びつける練習をしましょうね。では、はじめましょう。
じゃあ、先生の後に続いて繰り返しましょう。a, a, apple
生徒:a, a, apple …………
先生:カードを「b」に変えて、b, b, bed
生徒:b, b, bed …………
先生:カードを「c」に変えてc, c, cat
生徒:c, c, cat …………

ひと通り練習ができたら、次は目を閉じた状態で、1枚のモールカード、またはフエルトカードを手渡します。
先生:では、目を閉じたまま、このカードの文字は何かわかるかな?
生徒:a, a, apple
先生:はい!正解!! よくできたね。…………

「目を閉じる」ことで、指先の触覚に神経を集中させることができ、頭の中にイメージしやすくなります。
この活動によって、自分で文字を「書く」前段階の文字の形のイメージを定着させることができます。

ヒント:今回、紹介したのは「モールカード」「フエルトカード」の2種ですが、アルファベットの形状を丁寧にカッターで切り抜けば、写真のような凸凹カードもできます。切り抜いたアルファベットをカードと同じ大きさの厚紙に貼れば凸カード、切り抜かれ残った紙を同じ大きさのフエルトに貼れば、凹カードになります。現場の状況によって工夫してご活用ください。

「英単語ポスター」について

「英単語 絵カード」の応用で、「a, a, apple!」と読んで、扉を開きます。
A3に拡大して作り教室に貼るなど、子どもたちが休み時間などに遊びながら覚えられる材料にしてください。

英単語ポスターの作り方の手順

① 厚手の紙に英単語ポスターのPDFをプリントアウトする

② アルファベットの書いてある紙の実線をカッターで切る
※破線は後で折り曲げるので、切り落とさないようにしてください
※厚紙の場合は、破線(折り線)を軽くカッターの裏でなぞっておくと、曲げやすいです

③ アルファベットと追のイラストの紙をぴったり重なるようにし、上部をマスキングテープで仮止めする

④ イラストの書いてあるグレーの「のりしろ」部分に幅6mm以下の両面テープまたは、テープのりをはみ出さないように貼る
※のりしろの位置からはみ出すと扉が開かなくなりますので注意してください

⑤ アルファベットとイラストの紙をずれないように慎重に貼り合わせる

⑥ アルファベットの扉を開く

こちらの教材で使用の「UDデジタル教科書体」および、欧文書体「UD Digikyo Latin」はMORISAWA BIZ+(月330円で55種のUDフォントが使用可能)のサービスでご利用頂けます。 https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/bizplus/lineup/

また、下記の動画も新しい教材制作の参考にしてください。
「UDデジタル教科書体 欧文シリーズ」

「UDフォントをもっと知ろう!」UDデジタル教科書体 欧文シリーズ

中学生や高校生に英語学習での難しさを尋ねると、多くの学習者が「英単語が覚えられない」と回答します。ここに記憶力の問題も絡んできますが、単に情報を保持するということだけでなく、物事を記憶するというメカニズムを理解して、学習者の認知や適した学習方法に合わせた単語学習方法が使えると、苦痛である単語学習が少し取り組みやすくなるかもしれません。

記憶のメカニズムには、音韻符号化、保持、想起の3つのステップがあります。一言で「英単語が覚えられない」と言っても、実際にはどのステップでつまずいているのかをまずは確認することが必要です。

Stage3-1 英単語を音にする:音韻符号化

Stage1と2でアルファベットの文字と音素を確認しました。ここでは、オンセット・ライムを使って、さらに英語らしい音のかたまり、英語によくでてくる音のかたまりを習得し、初見の単語も読めることを目的とします。ただし、イレギュラーな読み方やサイレントレター(綴られていても発音しない文字)などは、基本が習得された後に指導します。まずは、超基本編から始めましょう。

教材1「オンセット・ライムカード」(超基本編:子音 + 母音/子音)

教 材:オンセット・ライムカード

左側にオンセット(語の始まりの子音)、右側にライム(オンセットに続く母音と残りの部分)が示されたカードです。 まず、オンセット側の音素を復習し、先生と一緒にライムの音を繰り返し練習してから、オンセットとライムの音をつなげる練習をします。

※ なるべく簡単な英単語を使用しますが、英語に頻繁に現れる音のつながりに慣れることが目的ですので、意味が分からなくても構いません。
(例:オンセットb + ライムag → オンセット&ライムbag / オンセットg + ライムag → オンセット&ライムgag)

オンセット・ライムカードの作り方の手順

① 厚手の紙にオンセットカード(16枚)とライムカード(8枚)のPDFをプリントアウトする(カラーと白黒の2種の用意があります)

② 黒の横線をカッターで切り3等分にする
※ この時点では縦線はまだ切り離さない

③ 穴の位置を確認しながら、穴あけパンチで穴を開ける(2穴のパンチも使えます)

④ オンセットカードの黒の縦線をカッターで切り離す

⑤ ライムカードに対応するオンラインカードを4枚ずつ上に重ねて、リングでまとめる
※ オンセットカードの右上に追のライムを表示しています

 :オンセット・ライムカードの指導

① まず、オンセット側の音素は、Stage2の「英単語 絵カード」を使って音の確認をしておきましょう。
生徒:a, a, apple. b, b, bed. c, c, cat. …………

② 次にライムの音の確認をします。

先生:a, g, ag. 後に続いて繰り返しましょう。 ※ カードの文字を指さしながら音を出します。 a, g, ag. …………
生徒:a, g, ag. …………

正確に音が繰り返されるようになったことを確認します。

③ オンセットとライムをつなげる練習をします。

先生:b, b, bag. 後に続いて繰り返しましょう。 ※ カードの文字を指さしながら音を出します。 b, b, bag. …………
生徒:b, b, bag. …………

正確に音が繰り返されるようになったことを確認します。

④ 次のスライドに移ります。

先生:では、次はどう発音しますか?(オンセットだけ与えます) g, g, ?    (生徒からgagが出てくるのを待ちましょう) そうですね。g, g, gagですね。
では一緒に繰り返しましょう。g, g, gag. …………
生徒:g, g, gag. …………

以降、同じように繰り返します。

⑤ スライドを見るだけで、生徒たち自身から発音できるようになれば完璧です!

Coming soon…

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