研修・セミナー

2020.12.04

英語を学びはじめるすべての子どもたちのための英語学習支援
No child left behind in English learning!!

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趣旨と目的  

2020年より小学校での読み書き指導が始まりました。小学生から大学入試まで関わる英語教育改革の中、現場で不安を抱えている指導者や保護者の方も多いのではないでしょうか?
読み書きに難しさがある子どもたちが英語学習をスムーズに進めていけるように、群馬大学 大学教育センター教授 飯島睦美先生のご提案により、その基礎作りをするための指導方法と教材例を紹介いたします。
また飯島先生のご経験に基づく英語学習の進度と必要となる能力に合わせた「9つのStage」の理論を基盤とした教材のアイデアを、フォントメーカのモリサワがUDフォントでフォローする形で、英語教育に関わる皆さまに飯島先生の監修のもと英語教材を無償共有することを目的とし、配信することになりました。
昨今、様々な学び方の違いやそれに合わせた指導方法などが議論されることが多くなりましたが、これらの教材はこういった様々な学び方を持つ、多くの子どもたちにも有効であることでしょう。教育現場で広くご活用いただき、参考にしていただければと思います。  

飯島睦美先生

群馬大学 大学教育・学生支援機構大学教育センター 教授 
英国バーミンガム大学修士(TESOL) 
大阪大学大学院 人間科学研究科博士後期課程単位満期取得 退学 

著書等
『読み書きに困難のある児童・生徒のための英語学習支援』「英語教育」連載2019年4月号~2020年3月号, 2019-2020, 大修館書店 
『はじめての小学校英語 特別支援教育の視点でどの子も学びやすい授業づくり』大谷みどり 飯島睦美 築道和明, 2020, 明治図書 
『多感覚を生かして学ぶ 小学校英語のユニバーサルデザイン』 竹田契一(監修)飯島睦美・村上加代子・三木さゆり・行岡七重 (著),2020, 明治図書  他。 


本サイトの利用方法とお願い
本サイトにご紹介する指導方法や教材については、利益の発生しない英語教育現場におきましては、どうぞご自由にお使いください。公的機関による研修や講座でご利用いただく場合には、本サイトのご紹介をして頂ければ幸甚です。商用を目的のための無断転載につきましては、固くお断りいたします。 

言語学習における音韻意識と文字音声化能力 

本サイトでご紹介する指導方法例や教材例は、英語学習の基本となる「文字と音(オン)」の関係に対する気付き、音韻意識を育てることを目的としています。英語の学習内容の進度に沿った「9つのStage」に基づき、教材の配信を行っていきます。  

Stage 1. 英語の音を知ろう!  

日本語と英語の音と文字の違いを明示することが大切です。ローマ字を小学校3年生で学習しますが、案外子どもたちは、ローマ字を習う意義を理解しないまま、「ローマ字ができないと英語もできない」という呪縛(??)のもと、なんとなくアルファベット文字に触れ始めています。やはり、まずは音のイメージ(音韻表象*1)をきちんとインプットすることから英語学習に入っていくことが必要ではないかと考えます。  

*1 音韻表象:意識の中にできあがった言語の音 

Stage 2. 英語の音と文字に慣れよう!  

子どもたちを取り巻く現代社会では、日常生活の中に英単語があふれています。日本語化されてしまい、英語の本来の意味とは異なる使われ方や語彙変化しているものもありますが、幼いころから慣れ親しみ、すでに「理解語彙」兼「使用語彙」として、子どもたちにインプットされている英単語はたくさんあります。そういったすでに知識の一部となっている英単語を使って、英語の音を復習しながらインプットし、英語の音とアルファベット文字の同定を目指します。  

Stage 3. 英単語学習 

中学生や高校生に英語学習での難しさを尋ねると、多くの学習者が「英単語が覚えられない」 と回答します。ここに記憶力の問題も絡んできますが、単に情報を保持するということだけでなく、物事を記憶するというメカニズムを理解して、学習者の認知や適した学習方法に合わせた単語学習方法が使えると、苦痛である単語学習が少し取り組みやすくなるかもしれません。 

Stage 4. 英語の単語の配列  

英単語が覚えられても、「英単語の使い方がわからない」という学習者も少なくありません。日本語とは異なる英語での語句の並び方が定着するためには、どのような指導方法や学習方法があるのでしょうか?この点が第一言語である日本語が干渉する部分であろうと思われます。  

Stage 5. 英語文を読む方法  

英語の単文を読解することができても、複文や重文、さらには長文となると難しさが深刻になる学習者がいます。複文や重文の問題は、接続詞の習得との関係があります。長文となりますと、短期記憶*2、ワーキングメモリー*3、論理的思考力といったことも関わってきます。特にワーキングメモリの弱さがある学習者に対して、どのような学習方法が有効なのでしょうか?  

*2 短期記憶:数十秒から数十分保持される記憶で、繰り返し記憶することで長期記憶に移行する 
*3 ワーキングメモリー:短期記憶の一種で、思考や判断などの際に必要な情報を一時的に保持し処理する記憶機能  

Stage 6. 英語文を聴く方法  

英語に関わらず、母語である日本語でも「聴く」という活動に対して、苦手感を強く感じる学習者はたくさんいます。「聞いただけではわかりづらい」ということで、聴覚情報に加えて視覚情報を提示して、分かり易すく指導なさる先生方が多くいらっしゃいます。では、英語を聴きとる力を強化する学習方法には、どのような方法があるのでしょうか?  

Stage 7. 英語で話す方法  

アウトプットする英語力は、今回の英語教育改革の力点がおかれているところでもあります。「話す」力にも段階があります。日常的会話を二人で話す、自分の意見を大人数の人たちに伝える、など様々です。前者は、Stage8にも関連しますので、そちらに回すとして、ここでは一方的に自分から発信する際の「話す」力に焦点を当てます。  

Stage 8. 英語で話す方法(やりとり)  

Stage7でも触れましたが、「話す」という活動には聴く相手が存在します。さらに、その聴く相手からのフィードバックがあって、そこに「やりとり」の輪が生まれます。それがコミュニケーションとなります。「やりとり」には、言語能力以外に、相手の意図や状況を読み取る社会的言語能力が必要となります。学習者の中には、この「やりとり」する活動そのものが負担と感じる場合があります。そういった中で、どのような学習活動が考えられるでしょうか?  

Stage 9. 英語文を書く方法  

第二言語で文章を書く、というのは非常に高度なスキルを要します。ライティング研究分野では、母語ですらきちんと教育されるべきものと位置づけられています。文章産出過程をきちんと理解したうえで、プロセスを段階的に辿れるように導くことが大切であると考えます。さらに、そのプロセスのステップを細かく設定し、学習を進めるうえで学習者にとって、難易度の差に無理のないステップとなるように留意することが肝要と思われます。 


各Stageの内容は随時追加されます。
更新については公式SNS(Twitter/Facebook)をチェックしてください。

日本語と英語の音と文字の違いを明示することが大切です。ローマ字を小学校3年生で学習しますが、案外子どもたちは、ローマ字を習う意義を理解しないまま、「ローマ字ができないと英語もできない」という呪縛(??)のもと、なんとなくアルファベット文字に触れ始めています。やはり、まずは音のイメージ(音韻表象*1)をきちんとインプットすることから英語学習に入っていくことが必要ではないかと考えます。  

*1 音韻表象:意識の中にできあがった言語の音 

教材「ローマ字ポスター」と「ローマ字カード」 

ローマ字ポスターの活用説明  

問題点:小学校3年生で学習する「ローマ字」が、学習者にローマ字本来の目的が理解されないままに、導入されているケースが少なからずあるようです。そのため、中学校から本格的に開始される単語の音と綴り学習へ効果的につながっていないことは、残念なことです。 

目 的:日本語と英語の音の作りの違いに、ローマ字学習を通して気付くことで、英語の音の成り立ちに慣れやすく、さらに綴り学習も取り組みやすくなることが期待されます。 

教 材:平仮名で書かれた清音、濁音、促音、撥音、拗音などの一覧表の下に、ローマ字(ヘボン式が基本)の一覧表が貼り付けられたポスター。上の平仮名は、字の真ん中で両開きの窓のように開くように切れ目を入れます。その窓を開くと、下のローマ字が出てきます。か行以降は、左側の窓を開くと子音、右側の窓を開くと母音が出てきます。 

ローマ字ポスターの作り方の手順 

① 厚手の紙にローマ字ポスターのPDFをプリントアウトする 
(カラーと白黒の2種の用意があります) 

② ひらがなの書いてある紙の点線をカッターで切る
(実線は後で折り曲げるので、切り落とさないようにしてください)

③ ひらがなと追のローマ字の紙をぴったり重なるようにし、上部をマスキングテープで仮止めする

④ ローマ字の書いてあるグレーの「のりしろ」部分に幅6mm以下の両面テープまたは、テープのりをはみ出さないように貼る
(のりしろの位置からはみ出すと扉が開かなくなりますので注意してください)

⑤ ひらがなとローマ字の紙をずれないように慎重に貼り合わせる

⑥ ひらがなの扉を開く

指 導:下記、動画をご覧ください。
  説明動画 

1)「ローマ字ポスター」の PDF
  (かなの扉を開くとローマ字表記になるカード)
    カラー  / 白黒

2)「ローマ字カード」の PDF(カラー/白黒)
両面コピーをし、ひらがなの実線に沿って切り取ってください。裏を返すとローマ字表記になります。 
    カラー / 白黒

3)それを PowerPointで示せる授業応援素材 
    授業応援素材(.pptx)

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