コラボ

2020.02.05

東京コミュニケーションアート専門学校 × モリサワ 産学連携プロジェクト2019

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東京コミュニケーションアート専門学校様(以下TCA)と株式会社モリサワが、「フォントの感性を“ON”にする」コラボレーション企画を行いました。

今回の企業課題は、「学生にモリサワフォントに興味を持ってもらうためのツールと企画の提案」というもの。制作するツールは、グッズでもWebでも、ジャンルは自由です!

他の学生にフォントに興味を持ってもらうために、まずは自分たちがフォントに親しみを持つところからスタート。

2017年TCAの先輩の企画から生まれたサイト、自分で考えたオノマトペを好きなフォントで発信できるonomatype(オノマタイプ)で遊びながら、フォントを選び、選んだ理由を言葉で説明するトレーニングを行いました。
2017年のTCA×モリサワの産学連携プロジェクト記事

その後、フォントの選び方についてセミナーを受け、過去の様々な学校とのコラボレーションで生まれたグッズを観察します。
(自分だったらどんなツールを作ろうかな?)想像が膨らむ瞬間です。

中間発表では、企画を1枚のシートにまとめてツールや企画案について全員にご説明いただきました。
中間発表を受け、審査に残った7名が株式会社モリサワ 東京本社でプレゼンテーションを行いました。

似たような形の漢字の中から1文字を探すことで、遊びながら書体を観察できるWebサービスゲームを提案してくれた方、イラストと文字を組み合わせた「判じ絵」に注目して、若者言葉で手ぬぐいを提案してくれた方、その日の天気やイベントに合わせてフォントが変わる時計アプリを提案してくれた方、フォントの持つ表情と擬音で、料理の持つシズル感を表現したキーホルダーを提案してくれた方、街で見かけたモリサワフォントを収集するとご褒美の漫画が読める、ハンティングアプリを提案してくれた方…。

自分たちと同じ学生をターゲットにしたことから(どんなアプローチなら興味が出るだろうか?)と、しっかり自分ごととして考えていただいたことが伝わる、ユニークな提案が並びました。

一体どのアイディアが表彰されるのでしょうか? その様子は、次の記事にてご紹介します!

学校法人滋慶学園 東京コミュニケーションアート専門学校
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西6-29-9
TEL: 03-3688-3421 FAX: 03-3877-2766
http://www.tca.ac.jp/creative/

東京コミュニケーションアート専門学校様(以下TCA)と株式会社モリサワが、「フォントの感性を“ON”にする」コラボレーション企画を行いました。

前回の記事では、学生さんによるプレゼンテーションまでの様子をご紹介しました。
今回は、受賞作品と受賞者の方へのインタビューをご紹介します!

最優秀賞・企画賞 野嵜 瑞夏さん「モリサワ判じ絵手ぬぐい」

野嵜さんによる、イラストと文字を組み合わせた「判じ絵」で、若者言葉を表現した手ぬぐいが、最優秀賞と企画賞のW受賞となりました。

江戸時代に流行した「判じ絵」を使い、若者言葉を表現するという面白さと、学生が楽しく使えるような書体選びが高い評価になりました。 野嵜さんのアイディアのうち、すずむしを使った「おけまる」、はせトッポを使った「やばみちゃん」を、グッズとして実現化しました。
実現化したグッズは、今後ノベルティとして活用させていただきます!  

優秀賞 齊藤 拓磨さん 「発信!モリサワくん!!」

    齊藤さんは、ペットボトルに付属するフィギュア「モリサワくん」を提案していただきました。「モリサワくん」の頭の部分はキャラクターの職業や属性を表す言葉になっていて、それぞれに合った書体が選ばれています。(体の部分はレゴのミニチュアを利用したモックになります)   「モリサワくん」を使った写真を撮影し、SNS上で投稿するフォトコンテストを行うアイディアをいただきました。書体をキャラクターの顔として捉え、写真投稿企画での連動でアナログとデジタルの両面からターゲットを巻き込むアイディアが評価されました。    

特別賞 オ・ソジュンさん「モリサワマッチョフォント」

さらに、力作揃いの今回は「特別賞」も発表となりました。

    オ・ソジュンさんは、モリサワフォントの中でも力強く男性的な魅力を持つフォントを「マッチョフォント」と名付け、マッチョフォントを使った「マッチョマグネット」の自動販売機を設置するという、インパクトある提案をいただきました。   力強いフォントが揃っていることを、ユニークなネーミングでアピールするという提案に、審査員から推す声が上がりました。  

受賞者に突撃インタビュー!

表彰を終えた受賞者3名に、インタビューを行いました。

Q1. 最初に課題を聞いた印象はどうでしたか?

野嵜さん「提案方法は沢山ありそうだと思いましたが、企業の打ち出したいイメージを考えて提案するのは難しそうだと感じました」

齊藤さん「媒体の指定がなかったので、いろんなことに挑戦出来るのではないかと思いました」

オ・ソジュンさん「正直な話、自分自身がフォントに興味がなかったので、相手にフォントに興味を持ってもらうという課題は、今までで一番難しいなと思いました」

Q2. 今回のツールや企画を考えたきっかけは何ですか?

野嵜さん「フォントの面白さを引き出すためには何がいいかを考えて、言葉遊びに目をつけたのがこの企画のきっかけです」

齊藤さん「ターゲットを雑貨好きな学生とはしていますが、出来るだけ多くの人にモリサワフォントを知ってもらいたかったので、何だこれと手に取って、ついつい遊んでしまうような作品を作りたいと思ったからです」

オソジュンさん「ターゲットの目線になって、まずは自分自身が興味が持てそうなものを作ろう!と思いながら作りました」

Q3. この課題に取り組む前後で、何か変化はありましたか?

野嵜さん「書体見本帳とにらめっこして企画を制作していったので、普段の生活からモリサワのフォントを見つけ出したり意識できるようになりました」

齊藤さん「フォントには意志のようなものを乗せられると思うようになりました」

オ・ソジュンさん「道のフォントなど、フォントを意識するようになりました」

今回TCAのプロダクト&インテリアデザイン専攻、インダストリアルデザインマスターコースの皆さんに取り組んでいただいた課題は、2月7日(金)〜8日(土)に幕張メッセにて行われる卒業進級制作展「we are TCA 2020」でも展示いただきます。
ご興味のある方は、是非足を運んでみてください!

学校法人滋慶学園 東京コミュニケーションアート専門学校
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西6-29-9
TEL: 03-3688-3421 FAX: 03-3877-2766
http://www.tca.ac.jp/creative/