2020年9月、モリサワのUDフォントを全庁的に利用いただいている三芳町の職員の皆様と研修を実施しました。
三芳町様とモリサワは昨年、「UDフォント活用」における協定を結び、その後、すぐに今まで使用していた庁内の書類などのフォントをUDフォントに変える取り組みが始まりました。
今年度は、ご導入いただいている公共団体むけUDフォントプランを使用し、さらに「伝わる」情報にするための研修をさせていただきました。
研修は前半と後半で構成し、前半には、すでにUDフォントをご活用いただく皆様ですが、今一度、実際のお仕事で使用する際に知っておきたいUDフォントの知識について。
改めて43書体ある、UDフォントについてどのように活用すべきか、UDフォントをご活用いただくようになったかの社会的背景をご説明させていただき
後半には、UDフォントをフル活用して、「伝わる」資料作成をWordやPowerPointなどオフィスアプリを想定した作り方、注意点をお話しさせていただきました。
「伝わる」情報コンテンツを作成するためのレイアウトについてポイントをご説明させていただきました。
↑レイアウトの改善が必要なサンプルを配布し受講いただいた職員様同士で、改善点を考える時間
三芳町庁内の様々な部署から参加いただき、アンケートでは
- マイナンバーカードの普及業務を行っているが、対象者が全年齢なのでとても参考になりました。
- 現在、高齢者にたいして介護保険などの少し難しい内容を説明しているので、今回学んだUDフォントの使い方を活用し、伝わるように工夫をしていきたい。
- 毎月のおたよりの作成の参考になりました。毎回読みやすさも考えてはいるのですが、文字を入れきることに必死だったので、今後に活かしたいと思います。
- 事業のチラシを作成する時や館内掲示を作成する時にとても活かせそうです。
- 住民の方々に送付する通知文などで今回の研修で教えて頂いたノウハウを活用する場面がいくつもあると感じました。
- 学童のおたよりや掲示物に活かしてみたいです。
- 子供むけのおたよりを作成する際のフォントや余白の作り方の参考になりました。
など、様々な活用先があると実感できる声をいただきました!
研修を企画いただいた広報課小林様からは、
「(眠たくなる時間帯にも関わらず)真剣に受講している職員の姿が印象的でした。
研修に参加できなかった人へは当日の資料を共有させていただきましたが、「資料が見やすかった」「勉強になった」と反応があり、庁内全体でこのUDフォント研修に関心があったのだと推察できます。
協定を締結し、UDフォントを当たり前のように活用するようにはなりましたが、研修を通して、伝わる情報をつくるにはデザインやレイアウトも重要だということを職員が実感できたと思います。
今後も研修を継続的に実施し、多くの職員がUDフォントとデザインの理解を深めることで、庁内のボトムアップにつなげていきたいと考えています。また、研修で学んだことを一時的なものにせず、行動に移していくことが大切ですので、「伝わる」を意識したコンテンツ作りに職員一人ひとりが挑戦していって欲しいと思います。」と、コメントをいただきました。
今後、実際に研修に参加された方がどんなコンテンツを作っていただけるかとても楽しみです!講師としては、是非コンテンツ作成された方とお話しさせていただき、ブラッシュアップのお手伝いをさせていただければと思います。
また、本研修ではUDフォントを使った文章の読みの速度に関する、調査にご協力いただきました。この結果はまとまり次第、FONT SWITCH PROJECTサイトにて、レポートさせていただく予定です!