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2019.07.02

1st部会レポ:2019年度モリパス部が始動!35名の学生が4社の企業サポートを受けて「フォントの感性をONにする」活動に着手

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6月16日、飯田橋のモリサワ東京本社9階で、第4期モリパス部がはじまりました。2019年度は、メンバーたちの表現力をより発揮しやすい内容にリニューアル。第1回部会に臨んだメンバーたちに密着レポートします!

フォントを深く知り、表情を変えるメンバーたち

部会開始10分前、緊張した面持ちで座席に集合していたメンバーたちへ、モリパス部の橋爪顧問から緊張をほぐす一言が贈られました。

「きつくなったら体を動かしてね。最終日に、『頑張った!』と思えるような取り組みにしていこう」

メンバーたちの肩の力みがほんのりゆるんだあと、今年のモリパス部の活動やFONT SWITCH PROJECTについて、橋爪顧問より説明がありました。

「みんなのゴールは、他の学生に一人でも多く、プロと同じフォントの環境で学びたいと思ってもらえるように、フォントの魅力を伝えること。そのために、まずはフォントについて知ることは大事だよね?」

8種類のZINE完成を目指すグループワーク開始!

第4期モリパス部で大きく変わった内容。それは、35名の学生が8組のチームに分かれて、4テーマから選んだテーマに沿い、チームごとにZINEを制作する「Moji no ZINE」プログラムになったことです。

「ポイントは、いろんな学校から集まったメンバーの違いを生かすこと。一人ひとりが役割を買って出ていくと、きっとチームでプロジェクトを回す実感が湧いてくると思う。そして、FONT SWITCH PROJECTの目的を課題に設定して、その解決をミッションに、何を表現するのか考えていこう。今日は課題解決に向けた、ZINEのコンセプトや企画づくりに取り組みましょう」(橋爪顧問)

はじめてプロジェクトワークに臨むメンバーもいるため、第4期はサポート体制をより充実したものに。編集〜印刷にまつわるプロの企業がセミナーを行ないます。この日の部会では、株式会社CINRAによる「編集・デザイン」セミナーと、株式会社 帆風による「紙・加工」レクチャーが予定されていました。

午後からはじまるセミナーとレクチャーを存分に吸収するため、8組のチームは早速、ZINEのコンセプトを固めるグループワークへ。事前に宿題として向き合った、企画シートを持ち寄って、ZINEのコンセプトづくりをはじめました。

編集・デザインのプロによるセミナーで深まる知識

ランチミーティングを含む、1時間強でコンセプトの仮案を固めたメンバーは、まずはCINRAによる「編集・デザイン」セミナーで学びます。約半数のメンバーが美術系学生とはいえ、プロの雑誌づくりは未知の世界。

講師としてやってきてくれた、「cinra.net」編集者の久野剛士さん、同デザイナーの篠澤隆文さん、デザインチーム「ampersands」デザイナーの中村圭佑さんのセミナーに、メンバーは自然と引き込まれていきました。

1時間強のセミナーでは、雑誌がどのようにできるのかをプロセスごとに解説。コンセプトにはじまり、企画づくり、スケジュールや予算編成、ラフ、取材・撮影・デザイン、校正・修正、入稿・印刷を経て、はじめて雑誌は完成します。

このプロセスは、最初の工程ほどしっかり固めることが重要なのだとか。この日のグループワークとも重なる、コンセプトづくりのプロセスには、3つ大事にしていることがあるようです。

1.冊子の目的
2.ターゲット
3.伝えたいメッセージ

「コンセプトをブレないように考えておくことは、すごく大事。あとで何をつくっていたんだろうと、迷わないようにするためにも」(久野さん)

「コンセプトを立てることができたら、次は企画や体裁を考える。以前、表参道や原宿の魅力を紹介する海外旅客向けの冊子の制作を引き継いだときは、コンセプトに合わせて冊子を『MORE GUIDE』に改名しました。海外から来た旅行者が持っている旅行冊子より、もう少し深い情報を知ることができるものだと伝わりやすくしたくて」(中村さん)

この話をもとにモリパス部のことを考えると、FONT SWITCH PROJECTの課題と他の学生の興味・関心をどちらも満足させるようなコンセプトづくりがキーポイントだとわかります。ただし、メンバーの個性それぞれを大事にすることも考えたとき、気に留めておくと良いことが別にあるようです。

「各プロセスを経ていく際、いつも新しくモチベーションづくりをすると良いよ。どこかで自分が楽しくなれる部分を残すことは、良い結果につながるから」(篠澤さん)

メンバーの個性が表れたZINEの企画案が出そろう

「編集・デザイン」セミナーのあと、帆風による「紙」レクチャーを受けて、ZINEに使うことができる紙の豊富さを知ったメンバー。第4期では、紙を株式会社 竹尾が提供してくれる21種類から選ぶことができます。
そして、加工方法は変形サイズや中綴じなど5種類から選んでZINEに仕上げていきます。

自分たちがつくるZINEに適したアウトプットはどれなのか。紙、加工、製本の特徴とも照らし合わせて、「編集・デザイン」セミナーで学んだヒントをもとにブラッシュアップした内容を企画シートに整理。第1回部会のラストは、各チームによる、ZINEの企画プレゼンです。

8チームは、「フォントの作り方を掘り下げる」、「フォントの使い方が巧みなクリエイターを掘り下げる」、「フォントを使った表現を掘り下げる」、「フォント自体の歴史や特徴を掘り下げる」、4つのテーマに分かれて企画を考えます。

メンバーの発表は、「フォントのウロコに注目したZINEをつくりたい」「フォントが秘める温度を伝えたい」「読むんじゃなくて、見る文字の魅力に気づいてほしい」「フォントの機能性とデザイン性を意識する人を増やしたい」「街で見かけるフォントの魅力を表現したい」「文字遊びでフォントの楽しさを伝えたい」「フォントをアートに紹介したい」「文字の細部を深掘りしたい」といった個性的なアイデアばかり。

そして、総評の最後に、モリパス部の酒井マネージャーからワンポイントアドバイス。

「チームごとに、どんな魅力を伝えてくれるZINEができあがるのか楽しみです。第2回部会までにプロトタイプを仕上げてもらいます。少なくとも1、2回は会って、作業を進めつつ、悩みそうになったら何でも、顧問やマネージャーに相談してくださいね」

第2回部会は7月28日に開催。帆風の工場見学やセミナーを受けつつ、プロトタイプのお披露目です。その後の完成披露に向けて、約2カ月の活動は益々熱を帯びていきます!