皆さんはデザインをするときに、いきなりIllustratorを立ち上げて作業をスタートしてはいませんか?実はプロの世界では、アプリケーションでいきなり作業を始めることは稀なんです。では、プロの方はどうやってデザインを組み立てているのでしょうか??
モリサワでは「伝わる」をテーマに、各種セミナーを開催しています。7月からはプロフェッショナルゲスト3名をお迎えし、アイテムごとに「伝わる」制作物作成のコツを教えていただきました。
トップバッターは、アートディレクター・デザイナーのシブヤ領一さん。「0から作る、伝わるチラシ」と題し、チラシ作りを通じ、デザインのプロセスや組み立て方を教えてくださいました!
この記事では、その様子をレポートします。
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セミナー参加者の声
現在デザインを勉強しているのですが、今後作成する課題や実務において、デザインをどのように組み立てるのかのデザイン思考としてとても活用できると思いました!
研究発表用のパワーポイント資料作りや、就活の研究概要書の作成にも生かせそうです!
事前準備の手順や、レイアウト作業の手順を言葉でわかりやすく整理して教えていただいたので、それを今後の自分の制作に活かしていこうと思います。
今までデザイン作りで苦労していたのは、大切なプロセスを省いて進めてしまった自分のやり方に問題があったのだと、今日の講演を聞いて納得できました!
これからは「CITRAS」と「REAF」を意識してデザイン作りに取り組んでいこうと思います。
受講者にとって、今後の自分の制作に取り入れられるとても実用的なセミナーとなったようです。今回はチラシデザインがテーマでしたが、他の制作物に活かせそうという声もありました。
セミナーのレポート
講師紹介
シブヤ領一氏
アートディレクター・デザイナー。YouTube・428:ぱちぱちデザインChannelにてグラフィックデザイナーのお仕事、デザイナーマインドについて配信中。デザインを専門的に学んだことがない人にも「わかりやすい」と評判。
初の著書『一生懸命デザインしたのにプロっぽくなりません。』(翔泳社)が発売中。
デザインの効率を決める、事前準備
今回、私が講師を務めますこのセミナーのテーマはチラシ作りですが、実はチラシを作る際、イラストレーターを使っている時間は意外に少ないんです。事前準備の時間のほうが圧倒的に多く、いかに準備をするかで効率性が決まります。今回は、このセミナーを告知するためのチラシ作りを例に、その工程を4つのステップでお伝えしていきます。
STEP1|CITRS
CITRS(シトラス)とは、デザイン工程をわかりやすく説明するために私が独自に考えたもので、次の5つからなります。
- Concept(コンセプト)
- Idea(アイデア)
- Taste (テイスト)
- Research(リサーチ)
- Setting(セッティング)
Concept
コンセプトとは、「誰に」「なぜ」「どう伝えるのか」を決めることです。今回のセミナーは「デザイン初学者に、伝わるチラシの作り方をわかりやすく紹介する」ことが目的なので、誰に=デザイン初学者に、なぜ=セミナーに参加してもらうために、どう伝えるのか=難しくなさそうだと感じてもらう、がコンセプトとなります。
Idea
アイデアがないと、ターゲットの目には留まりません。驚きや発見などその方向性はさまざまですが、大きなポイントは「ターゲットの心が動くこと」です。また、アイデアは単語レベルで考えるとよく、今回であればマウスや画面、吹き出し、文字、チラシなどなど…が考えられます。私は、「チラシ自身が雄弁に語っている」というアイデアを採用しました。
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スクールのお知らせ
今回のセミナーでは、チラシを0から作るときの工程や、考え方をお話しいただきいました。
次回からは3カ月連続のスクール形式で、受講者の事前課題をピックアップしてシブヤさんにコメントいただきます。
作品をプロの方に見てもらえるチャンスなので、こちらもぜひお申し込みください。
シブヤさんのYoutubeチャンネル「428:ぱちぱちデザインChannel」ではグラフィックデザイナーのお仕事、デザイナーマインドについて配信中。デザインを学びたい方はぜひご覧ください!