多摩美術大学プロダクトデザイン専攻有志の学生さんが制作・発行しているフリーペーパー『RAW.20』にて、モリサワの広告を作成、掲載いただきました。
様々な観点からプロダクトデザインの魅力を伝えてきた『RAW』の今回のテーマは「お風呂」。
今回広告デザインを制作してくれた大澤さんにお話をうかがいました。
生活の中で、いろいろな「モノ」を使う瞬間があります。
私たちはプロダクトデザインを学んでいますが、「モノ」だけでなく、それを使う「空間」に注目してみたいと考えました。花瓶を飾ると部屋の雰囲気が明るくなるように、モノがあることによって、空間がガラリと印象を変えることがあります。
お風呂のような身近で暖かい空間の中で、どのようなモノを提供したら、生活にプラスアルファを与えられるだろうか?という疑問から、テーマを着想しました。
今回制作いただいた広告は、フォントをシャンプーハットに見立てた文章と、大澤さんの暖かみある手描きのイラストで構成されています。
普段課題などでフォントにはお世話になっていますが、フォントにはたくさんの種類があって、一つ一つに個性や雰囲気があリます。同じ明朝体でも、デザインが似ているように見えて、1ページ組んだ時に伝わってくる情報が全然違います。
プロダクトデザインでも、コンセプトから「物理的にどういうカタチがいいんだろう?」と考えます。使われる用途によって、最適なカタチは少しずつ変わります。フォントもそれに似ていて、使う人や場所に合う個性が求められるんじゃないかと思いました。
今回キャッチコピーに選んでいただいたフォントは「秀英丸ゴシック」。
優しく語りかけるようなイメージで、読みやすくあっさりしているけど、柔らかさがある書体だと感じたそうです。
イラストの雰囲気にもぴったりのフォントだと思います!
読んだらお風呂に入りたくなる、今回の『RAW』。
のんびり湯船に浸かりながら、プロダクトやフォントのカタチについて思いを馳せてみてはいかがでしょうか?