FONT SWITCH PROJECTでは、2023年8月30日に、大阪府立今宮工科高等学校の工学系大学進学専科の2・3年生のみなさんとコラボ授業を実施しました。
今宮工科高等学校では、PCルームにモリサワのフォントをご導入いただいています。今回のコラボ授業「フォントメーカーがお話しする プレゼン資料作成講座」では、生徒のみなさんが課題として取り組まれている「見立て」を紹介するプレゼン資料を作成いただきました。 「見立て」とは、ミニチュアフィギュアと身近にあるモノを組み合わせて、実際のシーンに“見立て”た作品にすることです。作品の魅力がより伝わるような、フォント選択やレイアウトについてお話しました。
本レポートでは、授業概要と受講者の感想を、本セミナーの実施にご協力いただいた教員の白川陽子先生より寄せていただいたコメントとともにお届けします。
ものづくりを教えている学校なので、今回の授業を通して、文字ひとつをとっても、どのような思いでどのような工夫がされて生み出されているのかを知れたことは、生徒たちにとって良い気づきとなったと思います。
彼らが、これから文字を読んだり扱ったりする中で、自分たちが何を伝えたいのか考えながら作品づくりをしてくれることを願います。
授業の概要
本授業では、日々ものづくりを学びながら、工学系の大学への進学を目指されている生徒さんに向け、二部構成でお話ししました。
前半:「フォントづくりの仕事現場」
フォントの基礎知識を交えつつ、モリサワの書体制作現場の制作過程や書体づくりにおけるこだわりポイントについてお伝えしました。
後半:「プレゼン資料作成の極意」
プレゼン資料のサンプルデータをもとに、資料作成時に役立つノウハウをお伝えしました。
どのようなポイントに注目し、どのように整えていくことで「伝わる」資料にできるのか。同じ内容で、要素の配置やフォント選びが無秩序なBeforeと、注意ポイントを押さえたAfterのサンプルスライドを比較し、印象の違いを解説しました。
受講された生徒のみなさんの声
よくフォントを使う機会はありましたが、これまではあまり意識して使っていませんでした。今回の授業で、1つのフォントを作るのに、チェックも含めて多くの手間がかかっていることを知り、フォントのありがたみを知ることができて面白かったです。
大学入試でプレゼンが必要になります。これまでもいろいろと工夫をして作っていたけど、話を聞いてブラッシュアップしてみたらプレゼンボードが綺麗になりました。フォントや配置で雰囲気が変わることがわかってよかったです。
今までやってきた見立てでも、タイトルのフォントひとつでその作品の雰囲気を想像することができて、すごく面白いと感じました。
課題研究発表でPowerPointを使ってプレゼンしましたが、もう少し早くこの授業を受けていたらボードを改良できていたかなと思いました。今回教えてもらった技を使って、クラスで1番伝わるプレゼン資料を作りたいと思います!
授業を聞いてモリサワフォントで作った作品
授業の後、受講者がモリサワのフォントを使ってブラッシュアップした見立ての資料をご紹介します。
雰囲気のあるフォント(解ミン 月)をチョイスしており、不思議な夢の雰囲気がより伝わってきます。
受講者アンケートの満足度からも、フォントとレイアウトの知識が学生さんの活動のお役に立てたようでした!
大阪府立今宮工科高等学校のみなさん、コラボ授業をありがとうございました!
授業で学んだ内容を早速ご自分の制作に反映いただけた方も多く「授業内容を参考にしたらプレゼンボードが綺麗になった」や「もっと早く知りたい情報だった。これからの制作に活かしていきたい!」というお声を聞くことができてとても嬉しく思いました。
今後もみなさんのものづくりや、その思いを伝えるコミュニケーションの場でモリサワのフォントがお役に立てれば嬉しいです。ぜひ、PCルームのフォントを使って自由に制作してくださいね!
授業当日のレポート動画をYouTubeで公開中!
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