コラボ企画

2019.02.22

日本工学院八王子専門学校 × モリサワ 産学連携プロジェクト

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日本工学院八王子専門学校様と株式会社モリサワが、「フォントの感性を“ON”にする」コラボレーション企画を行いました。

グラフィックデザインを学ぶ学生のみならず、イラストを学ぶ学生にも自分の表現にぴったりな書体を選ぶ力や総合的なデザイン力は必要不可欠!
……ということで、マンガ・アニメーション科 キャラクターデザインコースの皆さんに「モリサワフォントの特徴を分析して、魅力が伝わるようにキャラクター化(擬人化)する」という課題に取り組んでいただきました。

書体についてじっくり考えるのは初めて、という学生さんが多かった今回。まずはセミナーを受講して、書体を見るポイントを掴んでから、キャラクターにしたいテーマフォントを選びます。

中間発表ではシートを使い、書体を「言葉」で表現してからキャラクターデザインに起こす、というプロセスを踏んでもらいました。

そして迎えた最終発表!
「この書体にはこういう歴史的背景もあるんだよ」
「この書体は、こういう場所で使われているよ」
皆さん中間発表でのモリサワからのアドバイスを元に、より進化した作品、より説得力のある説明ができていて感動です!

書体の持つ雰囲気や、エレメントの形、書体が生まれたエピソードや代表的な使用方法など、様々な要素をデザインに落とし込んでくれ、見ごたえのある発表になりました。

また、キャラクターデザインを学ぶ学生さんならではの、独自のキャラクター設定や細やかな世界観が新鮮でした。皆さんの豊かな発想力に、唸らされます!

魅力的なキャラクターが出揃った後は、いよいよ審査に入ります。
今回は、多くの支持を得られたイラストに贈られる「人気賞」と、モリサワが審査し実際にイラストをノベルティ化する「モリサワ賞」の2つの賞をご用意しました。

そして人気賞は、学生さんの自身の投票によって決まります!クラスメイトの力作を前に、皆さん真剣に投票していました。

一体どんなキャラクターが選ばれたのでしょうか?
次の記事をお見逃しなく!

前回の記事では、最終発表までの様子をお届けしました。
気になる受賞作品は、学生投票で決まった「人気賞」は2作品、ノベルティグッズ化する「モリサワ賞」は8作品が選ばれました。
受賞者とテーマフォント、コメントをご紹介します。

人気賞

・篠原 広匡さん
Rubberblade」のクールなイメージを表現し、ハイセンスな構図や配色で、学生人気1位を獲得しました。

・原 唯香さん
手書き風書体「那欽」のエレメントを、服や髪型に活かした可愛らしいデザインで学生人気2位を獲得しました。

モリサワ賞

・松川 晴洋さん
ベーシックな丸ゴシック体「新丸ゴ」とカジュアルなかな書体「ららぽっぷ」を組み合わせて使えることを、わかりやすく表現していただきました。

・中村 みすずさん
すずむし」の特徴的なエレメントを生かし、書体名にもちなんで、どの書体をキャラクター化したのか一目でわかるデザインにしていただきました。

・薊 萌さん
プリティー桃」のポップさだけでなく、筆書体であることに注目したデザインと、運筆を示すようなアイテムが高い評価を得ました。

中原 里穂さん
丸フォーク」の縦画と横画の関係を模したクリノリンなど、書体を丁寧に分析しデザインしていただきました。

・内山 千明さん
字幕風書体「シネマレター」のクラシカルで上品な雰囲気と、イラストのテイストがぴったりで、随所に気配りを感じるデザインでした。

・谷川 結香さん
絵本の本文にも使われる親しみやすい丸ゴシック体「じゅん」を、絵本の世界で暮らすキャラクターの世界観に落とし込んでいただきました。

・小林 美咲さん
タカリズム」の丸や三角の特徴的なエレメントの要素を生かして、躍動感あふれるポーズで表現していただきました。

・篠原 広匡さん
黒みの多い「Rubberblade」の特徴をしっかりと捉え、デザインしていただきました。
篠原さんは「人気賞」「モリサワ賞」堂々のW受賞です!

受賞者の皆さんに、座談会形式で本音をインタビュー!

Q.今回の課題をはじめて聞いた印象は、いかがでしたか?

「書体を擬人化するというイメージが湧かず、難しいなと思いました!」

「ちょうどチョークアート(黒板に絵や字を描くアート)をきっかけに、文字に興味が出てきたところだったので、すごく楽しかったです!今回テーマフォントに選んだ『すずむし』も一目惚れでした」

「テーマ自体が面白くて、せっかくなら書体の特徴を活かしたいと思い、楽しくデザインできました!」

Q. キャラクターデザインをする上で、苦労した点はありますか?

「今までで一番苦労した課題でした!(笑)最初は全然違うキャラクターデザインだったのですが、実際に親やイラスト系ではない友人に『この書体に見える?』と聞いて、ダメ出しを受け、真剣にデザインを考え直しました」

「擬人化自体に馴染みがなかったので、どうしたら良いのかわからず、みんなの中間発表を見て(こういう風にやるんだな)と学びました。そこからモリサワの書体見本で説明を読み、自分が描きやすそうなものをいくつかピックアップしました」

今まで考えたこともない「書体を擬人化する」という課題自体に難しさを感じた学生さんが多かったようです。

Q.課題に取り組む前と後で、変化したことはありますか?

「フォントに対する関心が以前より高くなったと思います。似ているフォントでも、ひとつひとつの文字にそれぞれ違う個性があると知ることができたので、無数のフォントから選ぶ楽しさをより感じることができました。また以前までただ見るだけだったフォントに対し、知識を持って見ることによって、よりその魅力や雰囲気を感じることができるようになったと思います」

「今までは、割と直感的に『こうしたいからこうした!』という感じでキャラクターデザインしていたことが多かったんですけど、ふところの広さとか字の形で相手に与える印象が違うという特徴を学べたことにより、デザインが進むようになり、最後まで楽しく取り組めました」

皆さん課題に苦戦しながらも、真剣にフォントのことを考えてくださったことが伝わりました。
モリサワ賞受賞作品を使用したノベルティのステッカーは、今後、よりフォントの感性を“ON”にするために使わせていただきます!

日本工学院八王子専門学校 マンガ・アニメーション科 キャラクターデザインコースの皆さん、ありがとうございました!