株式会社モリサワは、公益社団法人日本広告制作協会(OAC)が主催する「OAC学生広告クリエイティブアワード2022」に協賛し、課題として「UDデジタル教科書体が使いたくなる広告」を提供しました。
見事モリサワ賞を受賞された作品をご紹介します!
文教担当
作品の審査をさせていただきました。
「フォントの広告」という、なかなかお手本が見つかりにくい課題だったと思いますが、どの作品もすばらしく、選ぶのが大変でした!
映像部門 グランプリ
香川県立善通寺第一高等学校 鎌田 彩芭さん
文教担当
とても雰囲気のある作品です。
ナレーションの一言目で「私たちが目指すのは」と教師の立場で言い切っているところ、小道具のプリントの作りこみ、夜の光の加減など、しっかりとした世界観が感じられました!
先生たちが共感してフォントが使いたくなる作品だと思います。
鎌田さん、作品のご応募ありがとうございました! 続いて、グラフィック部門の入賞作品をご紹介します。
グラフィック部門 グランプリ
文化学園大学 クイケン ステラさん「ボクと先生」
文教担当
イラストがかわいいことに目を引きました。
UDデジタル教科書体を使うことで、先生にとっては生徒の集中力が上がり学びが促進され、生徒にとっても学びやすくなり、どちらにもメリットがある…ということを、先生と生徒の信頼関係のストーリーで表現しているのがとても印象的でした。
フォントと手描きの文字を組み合わせているところもすてきです!
クイケンさんより、作品についてコメントをいただきました。
Q 作品のこだわりポイントを教えてください
パッと見た時の見やすさを意識し、モリサワブルーも取り入れつつ、色数を絞り、シンプルなテイストにしました。
Q 「フォントの広告」という点で、工夫した点を教えてください
フォントの持つ美しさや読みやすさだけでなく、そのフォントを使う事によって生まれるその先の状況に価値を見い出し、実際に使う立場の人に響く内容にしたいと考えました。
Q 制作全体で苦労した点を教えてください
イラストの雰囲気を模索しました。内容が伝わるような情景をシンプルな線で表現し、少しユニークさを入れるために、人物に特徴をつけたりと、細かな修正を加えました。
クイケンさん、ありがとうございました!
グラフィック部門 準グランプリ
名古屋造形大学 小川 愛稀さん「読みやすく、教えやすいユニバーサルデザイン」
文教担当
フォントには読む側と、フォントを使って制作物を作る側が存在します。見る側の「読みやすい」をテーマにした作品が多かった中、フォントを使う側を主人公にして作品を組み立ててくれました!
主人公が描かれていないので、広告を見る人が自分の立場にあてはめて見ることができると思います。温かい色の雰囲気も良い感じです。
小川さんより、作品についてコメントをいただきました。
Q 作品のこだわりポイントを教えてください
UDデジタル教科書体はユニバーサルデザインで読みやすいフォントと言うだけでなく、ICT教育の現場にも効果的な書体なので、このフォントを特に誰に使って欲しいかを明確にしたところです。そのために教えやすさという言葉を使ったり、タブレットに映るプリントを子どもに見せているという状況を設定しました。
またデスクの本棚に貼られた付箋に教える側の思いを書いているのもこだわりです。
Q 「フォントの広告」という点で、工夫した点を教えてください。
「何となくこのフォントがいい!」ではなく、こういう理由があるからこのフォントが良いと思って貰えるように、誰にでもどのような書体なのかが伝わるようなコピーを考えた点です。また、ビジュアルばかりが目立たないように全体的な色味などを工夫しています。
Q 制作全体で苦労した点を教えてください。
イラストの制作に苦労しました。ある程度リアリティのあるイラストを使いたかったので、自分の持っているタブレットや自分の手を撮った写真を用いて試行錯誤しながら描きました。
イラストの雰囲気をフォントの雰囲気に合わせるために色味の調整にも時間をかけました。
小川さん、ありがとうございました!
各賞を受賞された作品は、日本広告制作協会(OAC)のサイトでご確認いただけます。
参加者の皆様、ありがとうございました!
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