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2018.06.21

2nd部会レポ(関東):表紙コンペ、書体デザイナーへインタビューも! 急ピッチでグループディスカッションを進められた1日

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前回の部会から2週間が経過した6月。第3期モリパス部2回目の部会が行われました。ディスカッションや発表を繰り返し、さらなる成長を見せてくれた1日の様子をレポート!

同時開催の関西の様子はこちらよりご覧ください。
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表紙コンペでは、まさかの2案が同率1位!

まずは早速ビジュアルチームのプレゼンによる表紙コンペが行われました。

候補は少女漫画風の大きな目元をデザインした関さん、「一目惚れ」というテーマからひよこやキューピッドをモチーフにした王さん、プールの波や大きな瞳など複数の切り口で「一目惚れ」を捉えた赤城さん、そして顕微鏡を覗いたときに周りが見えなくなる様子を書体のエレメントなどを丸い形で表現した伊藤さんの4案。

前回のテーマ案同様、メンバー全員で話し合いながら投票する案を決めていきました。「可愛いけどパッと見た時に『一目惚れ』のテーマが伝わりづらい」「“文字”に縛られない直感的なデザインで個人的にすごく好き」とさまざまな意見が出されました。

そして投票の結果、関さんと伊藤さんの2案が同率1位に。「丸のデザインをこれから皆で考えていくのが面白そう」「すぐに一目惚れという感情がわかりやすい。ブラッシュアップした完成形が一番楽しみなデザイン」と2案に投票した応援意見も飛び出しました。なんだかみんな、自分の考えを発表するのがめきめき上手になっています!

最終的な話し合いの末、表紙は関さんの案に決定しました。「『文字に、一目惚れ。』のテーマを一番キレイに見せている。ブラッシュアップでさらに良くなる可能性も」という顧問からのフィードバックでした。さらに伊藤さんの案は、中ページで使われることに。どういった形で出てくるのかは今後の制作次第となります。

ゲストの伊藤親雄さんを招いてインタビューも

その後は組版に関するインプットセミナー、お昼休憩、前回の課題発表と続き、7月に行われる次回の部会までの課題も出されました。

課題は各チームとも初稿の提出! チームリーダーも決定し、各チームでディスカッションしながら取材や執筆のスケジュール、役割分担やチーム会などの細かい動きを詰めていきます。

「〇日〇日までにこれだけは完成させておこう」「チーム会は最低でも4人中3人が集まれる日にしたい」と、スケジュール帳を見るメンバーたちには焦りの表情が。各チームとも1日たりとも無駄に出来ない状況です!

さらに書体デザイナーの伊藤親雄さんをお迎えし、MOTCチームによるインタビューも。

伊藤さんの手掛けた書体「陰翳明朝體」に関して、込めた思いや制作過程、書体デザイナーになった経緯や貴重な大学時代のお話などを伺いました。

伊藤さんがたくさんの質問に一つひとつ真摯に受け答えをしてくださったおかげで充実したインタビューになっていた様子。さらに中村くんが陰翳明朝體を使った文章を書く企画の話でも大盛り上がり。

次回部会は初稿提出! いつまでに何をしていく?

最後には各チームが約2時間のディスカッションの成果を発表。顧問からは全体に向け、自分たちだけで根詰めずに相談できる環境も利用すること、スケジューリング把握の大切さ、チーム内の認識合わせなど今後の進め方についてのアドバイスがありました。メンバーたちも改めて気合いを入れていた様子!

また部会の後には懇親会も行われました。関西とも中継して一緒に乾杯、そして顧問からはグラフィックデザイナー勝井三雄氏のポスターがプレゼント。

メンバーに今日の部会や今後の制作について話を聞いてみると、

「話合いや他チームとの兼合いから、内容の方向転換をしました。まだ未確定要素が多く不安もありますがこれからが楽しみです!」(中村さん)

「取材のアポ取りを始め、いよいよ取組みが現実化していることを実感しています。今後の制作にあたり、もっともっとデザイナーや書体の知識を得たいです」(吉澤くん)

との声がありました。

次回の部会は7月末。メンバーたちは初稿提出に向けて、約2カ月という長いようで短い期間にどう進めていくのでしょうか。さらなる飛躍に乞うご期待!