インタビュー

2025.02.27

情報を届けることは地域ブランディングの原点 公益財団法人世田谷区保健センター 「伝わる」資料デザインプログラム

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公益財団法人世田谷区保健センター 広報・企画調整担当 髙野 ゆかりさん(写真右)と当日受講いただいた岩﨑さん(写真中央)、田中さん(写真左)

(公財)世田谷区保健センターは、世田谷区の保健・医療・福祉の拠点となる施設です。心や体の健康サポートや、障害者(児)の専門的な相談支援機能を行っており、区民の健康の保持増進や福祉の向上を目指しています。
今回は同センターで実施した「『伝わる』資料デザインプログラム」について、広報担当の 髙野ゆかりさん に研修を受講された目的や財団が目指していきたい姿などについてお話を伺いました。

広報のスキルアップにつながる、実践的な研修

  Q.(公財)世田谷区保健センターさまが、モリサワに研修をご依頼いただいた背景や、現在おかれている状況や課題について教えてください

髙野さん:広報は1人で担当しています。内製化した事業チラシやポスター等の修正、指導が追い付かずにいたところ、モリサワの研修を知りました。「伝わる」広報とは何かを職員に知ってもらうことで、広報スキルを上げることに繋がると思い研修の実施に至りました。
もう1つは、この研修は講義を受講するだけではなく、アウトプットの時間で現在使用している事業チラシやパンフレットを持ち込み見直す、実践型の内容ということに興味を持ったからです。他にはない研修だと思い依頼しました。

伝えたい相手を考えて「伝わる」広報に変化

  Q.(公財)世田谷区保健センターさまが、モリサワに研修をご依頼いただいた背景や、現在おかれている状況や課題について教えてください

髙野さん:チラシなどで「伝えたい」ことを個々の感覚で作成していたものが、研修後は誰に向けたものなのか、情報を届けたい相手を考えて「伝わる」広報を心がけるように変化しました。広報スキルの向上に繋がっています。また、フォントの重要性を学びUDフォントを使用することで、より多くの区民に分かりやすい情報を届けることが出来るようになりました。

モリサワ:Afterの広報物を拝見しましたが、誰の何の為の広報なのか、とてもすっきりとしてわかりやすくなりましたよね。UDフォントの特徴やフォント選びのコツなども知っていただけたので、媒体ごとで選択するフォントの基準がご理解いただけたと思います。

保健・医療・福祉の拠点施設として、地域展開のための広報活動

  Q.これからの世田谷区や(公財)世田谷区保健センターの未来がどうなることを目指しているのでしょうか

髙野さん:この研修により、分かりやすい内容とフォントにリメイクした障害者(児)や、サポートする方に向けたパンフレットをホームページに掲載します。今までの資料から対象(相手)を考え「伝わる」資料に変更することで、手に取りやすい広報媒体に変えていきたいと思っています。また、区内における保健・医療・福祉の拠点施設として、地域展開を充実させたいと考えています。

「伝え方」が全てに繋がる

髙野さん:さまざまな事業の普及には、広報の役割が欠かせません。「伝わる」ことを念頭に置いた、効果的な広報を目指していきます。「伝え方」のスキルを身に付け、相手に伝わり行動させる』ことを職員全体で行えるようにしたいと思っています。

世田谷区は5つの地域で構成されていますが、それぞれ特性(地域差)があり、そのニーズに合った事業を組むことで地域に広く受け入れられる企画になると考えています。そのためにも「伝え方」が全てに繋がることになると思っています。

モリサワ:研修直後、受講いただいた職員さまにお話を伺った際には「目から鱗だった」「チームに帰って共有していきたい」とコメントがありました。資料作りにおいてのスキルアップやマインドの変化は世田谷区民の心や体の健康サポートとなって区民に還元されていくことと思います。

また、今回はUDフォントを含めたフォントについての基本的な知識や重要性についてもお伝えしましたが、情報を伝えるための単なるツールとしてだけではなく、地域の活性化や区のブランディングの一助になれたらと思っております。

昨今、国内外の企業におけるブランディングの手段としてフォントを活用する「コーポレートフォント」「ブランドフォント」に注目が集まっています。海外では自治体専用のフォントをつくり地域ブランディングに活用される例もあり、今後は国内においても「自治体フォント」が注目されると考えています。 私たちモリサワでも、企業・団体向けのブランディング支援として皆さまに最適なフォントをご提案いたしておりますので、ぜひご相談ください。

お知らせ

広報力アップ研修! 「伝わる」資料デザインプログラム

わたしたちモリサワは今年度より、公共団体、学校職員・教職員、企業向けに、『伝わる』資料デザインプログラムとして資料作成研修をはじめました。
フォントメーカーによる、資料作成術を分かりやすくロジカルに解説し、センスだけに頼らない資料作成のスキルアップをサポートする研修プログラムです。
自治体事例もあわせて、詳しくはコチラをご覧ください。

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