コラボ

2024.02.13

【セミナーレポ】静岡大学教育学部様「教材作成時のフォント選びとレイアウト」

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FONT SWITCH PROJECTでは、2023年11月13日に、静岡大学 教育学部にて「教材作成時のフォント選びとレイアウト」と題し、セミナーを実施しました。
静岡大学様では、設備PCにモリサワのフォントをご導入いただき、モリサワ認定校にご加入いただいています。また、設備PCと同じフォント環境を整えたい学生様に向けては、学内の購買にて学生向けフォント製品を認定校価格で販売いただいており、情報学部の学生さまを中心に、個人のPCでもモリサワのフォントをご利用いただいています。
今回は、静岡大学様との新たな取り組みとして、講義内での模擬授業や、教育実習の現場などで児童・生徒用の教材を作成される教育学部の学生さんに向けて、伝わりやすいフォント選択やレイアウトについてお話ししました。
本レポートでは、セミナー概要と受講者の感想を本セミナーの実施にご協力いただいた教育学部 英語教育専修の大瀧先生より寄せていただいたコメントとともにお届けします。

大瀧先生
大瀧先生

どのお話も、私自身とても勉強になりました。勿論これから教員となる学生たちにも、フォントの大切さや文字の読みやすさを意識することを学んでもらえたと思います。英語教育の学生だけではなく、教育学部全ての専攻の学生に聴いてもらいたい内容です。

セミナー概要

本セミナーでは、将来、教員を目指されている教育学部の学生さんの中でも主に英語教育専修の学生さんに向け、二部構成でお話ししました。

前半:「モリサワの教育現場に向けた取り組み」

モリサワの自己紹介と、教育現場に向けどのような活動を行っているか、学びの現場に向けた書体の開発背景や、書体設計時の工夫ポイントについてお伝えしました。

後半:「教材作成時のフォント選びとレイアウトのコツ」

英語の授業スライドのサンプルデータをもとに、教材作成時に役立つノウハウをお伝えしました。

どのようなポイントに注目し、どのように整えていくことで「伝わる」資料にできるのか。どちらも内容が同じで、要素の配置やフォント選びがダメダメなBeforeと、注意ポイントを押さえたAfterのサンプルスライドを比較し、印象の違いを解説しました。

受講された学生・教職員のみなさんの声

学生
学生

これまで様々な教育活動をしてきた中で、フォントやレイアウトの見やすさは自分の感覚に頼っていたところがありました。このお話をもっと学年が低いときに聞きたかった!と思うほどためになるお話でした。

学生
学生

特別支援教育を専攻しています。将来教員になった際、インクルーシブ教育の構築が求められる中で、全ての児童・生徒が弊害なく英語学習を進めることのできるワークシートの作成をするための礎となる理論を多角的に得ることができました。内容とともにフォントやレイアウトなどの形式も重視して、効果的な指導へ繋げることができそうです。

学生
学生

今後社会人になった際に、プレゼンテーションや資料の作成など、デジタル文字に触れる機会が今以上に増えると思うので、今回の話はそういった際に大きく役立つと思いました。パワーポイントや資料で聞く人がストレスを感じてしまうと、大事な内容が入ってこないため、できる限り余分なストレスを減らすことが大切だと感じました。

教職員
教職員

読み書きに不安を抱える児童生徒が増えていることは認知していましたが、一般児童生徒にも読みやすさによる学習意欲の向上や学習継続が期待できるということに気づけました。ぜひ、モリサワのプロジェクトを広く普及させていただければと感じました。

受講後に実施したアンケートでは、授業内容についての満足度も高かったです。

大瀧先生に聞きました~学生への思い~

モリサワ:今回のセミナーを実施いただいた理由を教えてください。

大瀧先生:外国語科では小学校5年生からアルファベットを読むこと、書くことの学習が始まっています。学生が将来学校現場でアルファベットを読むこと、書くことを教える際に、教師はどのようなことに注意すべきなのか、子どもはどのような点に難しさを感じるのかという点から、フォントの重要性に着目出来る大変良い機会であると思いセミナーの実施をお願いしました。また、学校現場で教材作成をする際に配慮すべき点や効果的な提示の仕方を学ぶことは大切なことですので、そのような点も教えていただける本セミナーを、将来教師を目指す学生にぜひ学んでいただきたいと思いました。

大瀧先生に聞きました~セミナーを終えて~

モリサワ:実際にセミナーを実施してみていかがでしたか?

大瀧先生:本セミナーを受講した教員免許取得中の学生が、UDデジタル教科書体を使って模擬授業の資料を作るようになりました。模擬授業用ワークシートの作り方についても、モリサワさんに教えていただいたレイアウト、配置等の内容に気を付けて作っているのが分かります。
教師を志望する学生がフォントの大切さに気付くことができたことは、将来、彼らが学校現場で文字指導や読むこと書くことを教える際に活きると思います。

また、学校現場ではICTの効果的な活用が求められています。今回、学生ができる限り多くの人にとって見やすい文字、レイアウトで教材を提示することの大切さを学んだことで、将来、学校現場をはじめとする社会に出た際に活かすことができると願っています。

講師
講師

教育学部のみなさま、大変熱心に受講いただきありがとうございました。

授業終了後に「先日終了した教育実習の前にこの話を聞きたかったです!」と実際の児童とのエピソードを共有してくださった学生さんもいらっしゃり、未来の子どもたちの学びの環境づくりを担われるみなさんを、フォントの力で少しでもお手伝いできたら嬉しいなと思いました。

また、教材作成時に限らず、発表資料作成や課外活動など、ぜひ様々なシーンでモリサワのフォントや伝わるレイアウトのコツをご活用いただければと思います。


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