フォントスイッチプロジェクトでは、「伝える」から「伝わる」情報デザインについてセミナーや研修を実施しています。
今回は、プレゼン資料をテーマに、UDフォントの活用方法とノウハウを習得された方の声をお届けします。
医療法人 やなぎクリニック 栁 忠宏さん
MORISAWA BIZ+ と出会ったきっかけ
栁さんは、やなぎクリニック(長崎県長崎市)の理事長であり、小児科の医師です。クリニックでは健診や予防接種などの案内を頻繁に行いますが、いかにわかりやすくかつ正確に伝えられるかという課題を感じていました。そんなときモリサワのフォントやセミナーと出会い、課題がどんどん解消していきました! 栁さんが受講したオンラインセミナーの概要やレポートはこちら
「伝わる」チラシ資料への道 色違いの文字を重ねることで読みやすい袋文字に
私は髙橋 惠一郎さんと佐久間 智之さんのセミナーとスクールに参加しました。
お二人は、さまざまなことを教えてくださいました。まず驚いたのは、「袋文字」がとてもカッコよくつくれること。袋文字とは「文字の周りを別の色でふち取るデザイン」のことで、私はそれまでパワーポイントに搭載されている標準機能をそのまま使っていました。これだと、どうもすっきりしないんですよね。
ハンズオンで教えてくださったので、その日から文字が潰れない袋文字を作れるようになりました。
ウエイトやコンデンス書体によって解決できることは意外に多い
「このタイトルが、一行に収まったら。」スライドやチラシをつくっているとき、そう感じることが結構あったのですが、コンデンス書体を使えばかなりの割合で解決できます。コンデンス書体とは視認性や可読性を備えながらも、通常のフォントより横幅が狭くデザインされているフォントのことで、いままで収まりきらなかったはずのスペースにすっきりまとめられることが多いんです。
フォントのバリエーションで意外に対応できることがあると知ることができ大きな収穫でした。
また、「なにかが違う」と漠然と感じていたことを言語化してしっかり認識できたことで、発信者としてのマインドにも気づけたように思います。情報の「受け手」ではなく「発信者」であるからには、見る人にどう感じてもらいたいのかを意図的に誘導しなければならないのです。
これは診療にも通じることで、自分が伝えたいことは前もって準備をしておかないと、患者さんに伝わらないのだと改めて思いました。
そのほか、パワーポイントに関する本は山ほどありますが、実際に講義を聴いてよかったと感じた方の本を知ることができよかったです。早速、髙橋さんの本を購入し、時間があるときに勉強しています。
早くも寄せられた「見やすい」という反響が励みに
袋文字、コンデンス書体など、教わったことを実践するようになってからまだ数か月ではあるものの、早速、反響が出はじめています。
長崎県小児科医会に所属している私は、会のチラシ制作を任されていますが、学んだスキルを使ったチラシを見た人からは「わかりやすくなった」「きれいですね」「見やすいですね」といった声をもらっています。こうした反応があるととても励みになりますし、UDフォントを手に入れてセミナーに参加させてもらって本当によかったと思います。
去年のチラシと見比べてみると、自分でもかなり違うなと感じます。よかれと思って空いたスペースに画像やイラストを入れることがあったのですが、いまではちょっと違うなと思えるようになりました。
インタビューへのご協力ありがとうございました!
栁さんは普段から、行政資料をクリニックにいらっしゃる患者さんのための資料にリデザインされて「伝わる」化を目指していらっしゃいます!