プレゼンって、一体誰のため?何を目的にしてる?
プレゼン資料を作ることで頭がいっぱいになると、ついつい飛ばしてしまうとても重要なことを、今回のセミナーでは理解できた方が続出! 昨年、大好評だったザ・プレゼン大学 髙橋惠一郎氏を講師に迎えた「伝わるプレゼン資料デザインセミナー」の第二弾!
モリサワでは「伝わる」をテーマに、各種セミナーを開催しております。7月からは「伝わる」を深めるをテーマにプロフェッショナルゲスト3名をお迎えしセミナーを実施しています。2人目のゲストとしてお迎えするのは、チャンネル登録者数 10万人の『ザ・プレゼン大学』を運営する、髙橋惠一郎さん。「聞き手」を意識したプレゼンについて、さまざまな角度からお話しいただきました。
今回は、7月27日(水)に開催した「プレゼンのプロ直伝!UDフォントを使った伝わるプレゼン資料デザインセミナー」をレポートします。
セミナー当日のアーカイブ動画を視聴したい方は、下記よりご視聴いただけます。
※動画視聴には、登録が必要になります。
※アーカイブ動画視聴の他に、当日の資料、ワークの資料をDLいただけます。
セミナーレポート
セミナー参加理由と満足度
本セミナーは課題解決や課題に対する情報収集を受講理由とした方々が多くご参加いただき、94%の方が今後の活動に役に立つ内容だったと評価いただきました。
参加者の声
最後の実践パートで使われていた文字サイズの一括返還や配置のそろえ方、資料を作るときに活用しようと思います。また、スーパーホールパート法での話し方、明日から意識してみます。
ウェイトとコンデンスという見方を知らなかったので、フォントに対する見方が広がったと感じました。メイリオはウェイトを変えてもあまり差を感じにくいと思っていたので、BIZ UDP新ゴの違いがよくわかりました。
プレゼントは、ただ「伝える」のではなく、相手を「動かす」ことなのだと、意識を変えることができました!
初めてプレゼンテーションの型について知ることができましたので、自分のプレゼンテーションの内容をブラッシュアップし、児童への指導に生かすことができそうです。
どうしてプレゼンが上手くいかないのか、型を教えていただき理解できたと思います!
モリサワより
普段から、ビジネスシーンでプレゼン資料を作成されている方から教育現場や社内の人材育成に携われている方まで、幅広い方に受講いただき、課題の解決の糸口を見つけていただけた内容となりました。
ここからは、当日のセミナーについてレポートします。
UDフォントを使った、伝わるプレゼン資料デザインセミナー
髙橋 惠一郎(たかはし けいいちろう)氏
チャンネル登録者数 10万人の『ザ・プレゼン大学』を運営。プレゼンの内容作りや資料デザイン、伝達技術まで、プレゼンに関するトータルなコンサルティングを手掛ける。最新著書『ビジネスで使える順 世界一やさしいPowerPointの神ワザ見るだけノート』(宝島社)が発売中。
伝わるプレゼンの「型」は聞き手が主役
みなさんは、プレゼンをどのように捉えてらっしゃいますか? 私は「自分の考えを伝えて、聞き手に変化を求める行為」と定義しています。なので私からすれば、大勢の人の前で話すことはもちろん、会社の会議や、友だちと旅行に行くときの話し合いもプレゼンになります。もし自分がヨーロッパに行きたかったら、アジアを推す友だちよりもうまくプレゼンしたいですよね。
プレゼンではとにかく、「聞き手」を意識することが大切です。
Presentation 3.0 が理想の姿
私はプレゼンの初期段階をPresentation 1.0と名付けていて、これは話し手が「話す」プレゼンを意味しています。たとえば、スライドにぎっしり情報が記載されている場合などは、まさにPresentation 1.0です。話し手は文章を読み上げればいいので楽ですが、聞き手はスライドを読み込むべきか、プレゼンターの話を聴くべきか、戸惑ってしまいます。
私が推奨しているのが「聞き手」を意識したPresentation 3.0で、次のような点を重視しています。
プレゼンターが主役ではなく、あくまでも「聞き手が主役」なのです
スーパーホールパート法
プレゼンの本質は聞き手への「価値の提供」です。
スーパーホールパート法とはプレゼンの型として私が考案したもので、この型をマスターすれば非常にわかりやすいプレゼンを作ることができるようになります。
話題提供から始まり要点を伝え詳細に導気、聞き手が価値を得られたと感じてもらえるように構成されています。(各項目の作成のコツはアーカイブでご確認いただけます。)
聞き手が、あなたのプレゼン内容を価値と認め、アクションしてくれるプレゼンを目指すならこの型で内容を構成し原稿を作ってみてください。
プレゼン資料の「あり方」
資料が聞き手に負担をかけてはいけない
今度はプレゼン資料の作り方に入っていきましょう。先ほどお伝えしましたように、「スライドに情報を羅列する」「デザインが散らかっている」などは、プレゼンターの話が入って来ないのでよくありません。伝わりやすいのは聞き手に負担をかけないよう、プレゼン資料が「すっきりしていること」です。次の2つ「整理された情報」「整ったデザイン」を意識してみてください。
伝わるデザインの「基本ルール」
プレゼン資料を構成する要素は「文字」「図形」「グラフ」「画像」「レイアウト」「色」の6つです。ここでは「文字」に絞ってお伝えします。
◯ 強弱をつける
文字の大きさがすべて同じだと見づらいため、役割に応じて強弱をつけます。強弱のことを「ジャンプ率」といい、見出しは本文より1.5倍〜2倍の大きさにするといいです。特に目立たせたい部分は太さと色を調整し、読み手の目線を直感的にコントロールしてあげましょう。デザインというと「おしゃれであるべき」と考えがちですが、読みやすさを意識することが大切です。
ジャンプ率についてはコチラでも説明しています
◯ 行間の調整
行の長さに合わせて行間の幅を調整します。PowerPointの設定を、
フォーマット>段落>インデントと行間隔>行間:倍数1.3
としておくのがおすすめです。
行間についてはコチラでも詳しく説明しています。
◯ オススメのフォント
みなさんはMSゴシックとMS Pゴシックの違い、ご存じですか? 「P」とは、プロポーショナルのP。文字の横幅が調整されていて読みやすいんです。プレゼン資料はぜひ「P」の付くフォントを選択してみてください。
そしてユニバーサルデザインを採用した「BIZ UDP新ゴ」は特に見やすいほか、バリエーションも豊富で重宝します。和文も欧文も見やすく読みやすいのがわかりますね。
それだけはなく
- ウェイト(太さ)の種類が多い=強弱が明確になり、表現の幅が広がる
- 文字間が狭い「コンデンス書体」がある=グラフや表などの狭い場所にも文字が収まることが多い
ワークでの実演
髙橋さんは実際のワークを通じ、見やすいプレゼン資料の作り方をわかりやすく解説してくださいました。詳しくお知りになりたい方は、ぜひ動画をチェックしてみてください。
スクールのお知らせ
今回のセミナーには、セミナースライドを作る手前のやるべきことと、実際の作成に向けた大切なポイントをお話しいただきました。
次回からはスクール形式で3ヶ月連続で実施していきます。今回ワークで髙橋さんがお伝えいただいたポイントも踏まえ、ぜひお申込みください。
スクールでは、3回ともみなさんが取り扱うことが多いジャンルのスライドを用意しました!ぜひ、課題を実施いただき受講いただくと、よりプレゼンスライド作成スキルが上がるので是非、チャレンジしてください!
このセミナー受講者からも、次回のスクールに期待を寄せる声もいただきました。
整ってはいるが何が大事か分かりにくいスライドになりがちなので、その悩みを解消したいです。
自分の作成したプレゼン資料が実用に耐えるものなのか客観的な立場から教えていただきたいです。
作成に時間がかかることが悩みなので、作成効率が良い操作方法などをご教示いただきたいです。
スクールは、初めて受講される方もセミナーを受講された方も、申し込みが可能となります。
※申込期間は終了しましたのでレポートおよびアーカイブをご覧ください。ぜひ、同じ悩みをお持ちの方はご覧ください。
プレゼンのプロ直伝!「伝わる」プレゼン資料デザイン レポート一覧
髙橋さんがセミナーでもオススメしていたUDフォントを気軽にOfficeアプリで使うなら、MORISAWA BIZ+がおすすめです。詳細はこちら
また、企業、自治体、団体、学校組織としてUDフォントの活用を検討される方は、下記よりお気軽にご質問ください。
髙橋さんのYoutubeチャンネル「ザ・プレゼン大学」ではプレゼンのノウハウを発信しています。ぜひ、プレゼンスキルの向上を目指される方はご覧ください。