9月に行われた第2期モリパス部5回目部会。前回から2ヶ月の期間を経て、再び各チームの中間発表が行われました。完成までの時間が刻々と迫る中、どのような活動になったのでしょうか。充実の1日をレポートします。
内容とゲスト、どちらを先に考える?
まずはイベントチームから。イベントの構成やトークのゲストとして呼びたい複数のクリエイターについてなど、イベントの方向性を発表していきました。トークやワークショップ内容はゲストによって変わる可能性があるものの、ゲスト候補の紹介や候補理由も述べられました。
すると橋爪さんからは「ゲストによってイベントの内容が変わってしまって良いのか?」という問いが。「ゲストは頼みやすさではなく、自分たちが本当にやりたいことを言語化してお願いをしていくことが大切。その人を呼びたい根本的な理由が曖昧では相手にも失礼」と、厳しいアドバイスも飛び出しました。
さらに、自分たちが本当にやりたいことはぼかしてはならず、誰を呼ぶにしてもその目的をチーム内で共有する必要性を指摘。イベントチームは今日の部会を通して、そのポイントをしっかり話し合っていくことに。
一方、フリーマガジンチームは特集企画、インタビュー対象であるクリエイターの決定、各ページの担当者、今後のスケジュールなどを発表しました。前回からの2ヶ月でだいぶ話し合いが進んだ様子。
橋爪さんからも進捗具合だけでなく、特集企画のバランスの良さも評価され、企画によってはモリサワも協力ができそうという完成までの具体的な道筋も見えてきていました。
全員投票で決定! 表紙コンペの結果はいかに
またこの日は、チーム内で立候補した5人による、フリーマガジンの表紙コンペが行われました。
それぞれが考えてきた表紙をプレゼンし、顧問とイベントチームも含めた全員投票で決めることに! 選ぶ決め手は現段階での完成度ではなく“コンセプト”。5人はフリーマガジンのテーマ「干物」をどのように表紙で表現したのでしょうか。
榛葉さんは「干物感、モリサワらしさ、そして学生らしさを大事にした」という表紙を、友清さんは文字を絵的に見せ、読者への伝わりやすさを狙った表紙を発表しました。
また平田さんは、太文字を意図的にレイアウトすることで、表紙を見た人に「なんだ、この雑誌は!?」と思わせるようなインパクトのある表紙を。吉田くんは生物が干物になる過程をデザインしたんだそう。市橋くんは、文字の味わいの違いをノイズで表現するため、レーザーカッターを使用した力作を披露しました。
それぞれが、雑誌の内容をどう伝えるか、見た人にどのような印象を持ってもらいたいか、面白いデザインになっているか、など様々な観点で考えてきた表紙。思い思いのコンセプトをしっかりとプレゼンすると、投票するメンバーたちは吟味しながら頭を悩ませていました。
気になる結果は、部会の最後に発表されることに!
休憩時間も惜しんで話し合いを進めるメンバーたち
投票結果を集計している間も、時間を惜しんで真剣に話し合う各チームの姿がありました。
フリーマガジンチームは担当ごとに今後すべきことを細かくまとめていく作業に。本格的な制作に分かれる前に、雑誌全体の共通事項、ルールなども話し合っていきました。
イベントチームはフリーマガジンチームに比べて進行具合に遅れが出ているため、スピーディーに話し合いを進めていきます。
「やっぱり、普段は触れることができない手書きの面白さを伝えたいことを言いたいよね」「でも依頼しても、『どうしてモリサワフォントのイベントなのに手書きなの?』って不思議に思われないかな」「文字や書体の面白さを感じてもらうことが目的だっていうことを伝えればわかってくれるよ」
と、先ほど指摘されたやりたいことの意識確認や、ゲストへの伝え方など、各々で理解が共通していなかった部分を埋めていきました。
次回の部会では関西メンバーとの交流も!
いよいよコンペの結果発表。表紙に決定したのは、榛葉さんの作品でした!
選ばれたポイントは、“学生が作っている”ことにしっかりコンセプトを置いたこと。タイトルのフォントにも、学生が自由な発想でアウトプットしている雑誌だという思いが込められていることが評価されたようです。
そして今日の部会を踏まえた最終発表も行われました。
イベントチームは捉え直した当初の目標を説明。ゲスト候補についても、自分たちが作りたいイベントにいかに即しているかを述べ、渉外で何を相手に伝えるかのイメージもハッキリしてきました。
最後には、8月に行われた関西モリパス部の活動も紹介。大阪本社ならではのショールーム見学の模様を見ると、思わず「羨ましい!」と声が漏れていました。そして次回の部会では、関西メンバーとテレビ電話をつないで、互いの交流を図る予定です。
イベントチームは表紙コンペを含めてフリマガチームの進捗具合に焦りを見せ、またフリーマガジンチームも同じように雑誌を作っていく関西メンバーの動向も気になるなど、互いに良い刺激を受けた1日となりました。
次回は11月。最終プレゼンでは、制作もほぼ完成の状態までもっていかなければいけません。ゴールに向かって突き進んでいくメンバーたちの姿をお見逃しなく!