「伝わる」広報資料作成のスキルアップを目指すプログラムとして、8月からは佐久間智之さんをゲストに迎え実施する企画は、スクールに入りました。今回は、9月7日(水)に開催した「広報のプロ直伝!広報資料の作り方、発信のコツfor School(1回目)」をレポートします。
8月3日(水)に開催したセミナーレポートも併せてご覧ください。
セミナー当日のアーカイブ動画を視聴したい方は、下記よりご視聴いただけます。
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スクールレポート
ゲスト講師|佐久間 智之(さくま ともゆき)氏
PRDESIGN JAPAN株式会社代表取締役。PR TIMESエバンジェリスト。総務省 地域力創造アドバイザー。元公務員で在職中に全国広報コンクールで内閣総理大臣賞受賞。自治体の広報アドバイザーや広報、PR、デザインの研修講師として活動中。『Officeで簡単! 公務員のための「1枚デザイン」作成術』(学陽書房)など著書多数。
1回目のスクールでは、前回セミナーでも取り上げた「プレスリリース」がテーマでした。受講者の皆様には、宿題のテキストを「伝わる」プレスリリースを目指しリメイクいただきました。
たくさんの応募をいただきました中から、ピックアップして佐久間さんがコメントでアドバイス。最後に佐久間さんが宿題データを編集しお手本を共有するという構成です。
参加者の声
仕事でPR timesの利用頻度がかなり高いのですが、会社の既存テンプレートはデザイン性ゼロなので、早速NEWテンプレートの提案をしたいと考えています。
見やすい行間の幅は1行の長さによって変わるというのは目からうろこでした
佐久間さんの進め方はとても合理的でポイントをぎゅっと絞って教えてくださるので1時間でも大満足です。いつかもっとじっくり教わってみたいです。
プレスリリースはしたことないですが、記者さんの目を意識するというのがとても勉強になりました。忙しい記者さんの目に留まって、取り上げたい、と思ってもらうためにどうするか。というポイントがよく分かりました。プレスリリースに限らず、文字のジャンプ率を意識して制作物を作ってみようと思いました。
プレスリリースのポイントを伝授!
今回の宿題提出者の皆さまから、そもそもプレスリリースについての質問を多くいただいたので、前半は「プレスリリースとはなんぞや」について伝授いただきました。
気になる方は是非、アーカイブをご覧ください。
プレスリリース作りで抑えたいポイント
- プレス(記者)さんの気持ちになる
- メディアに取り上げられるコツ
- 伝わるタイトルの作り方
- 必ず写真を載せる
- 社会的背景の内容にする(社会的に意味のある内容)
- A4一枚で完結させる
- 配信のタイミングは原則「火曜〜木曜日」
- プレスリリースのデザイン・レイアウト
- ジャンプ率
- 余白をとる
- 行間は行の長さによって変更する
- 色は3色
Pick up
伝わるタイトルの作り方
見出しの作り方は、プレスリリースだけでなくチラシ、プレゼンなど様々なシーンでも役立つ考え方で多くの視聴者が納得いただけたポイントだったようです。
行間は行の長さによって変更する
行間を開けることは読みやすさにおいてとても重要!とのこと。ここでは、どれくらい行間を取れば良いのかの考え方をそ教えていただきました。読みやすい行間は、行の長さによって変わってきます。
行が短い場合は行間(固定値)が14ポイントに対して20ポイントで読みやすいですが、行が長いと行間は24ポイントの方が読みやすくなります。
課題のピックアップ&アドバイス
今回の宿題|プレスリリース
- 題名は内容を読んでご自身で考える
- 前回のセミナーでもご紹介したノウハウを使い、「伝わる」プレスリリースにリメイクをする
多くの方に宿題に取り組み、投稿をいただきました。ありがとうございます!
全てを紹介できませんが、総じてみなさん中見出しをつけたり、ジャンプ率を工夫したりと伝わるプレスリリースを目指していただけていました。このレポートでは特に気をつけたい2点をお伝えします。
ジャンプ率が重要
文字情報をそのまま流し込むのではなく、ジャンプ率を使ってメリハリを出すことで情報がまとま流とのこと。また、文字色の配色についても丁寧にアドバイスをいただきました。
「強調色のイメージが強い、赤文字ですが色覚の方には黒に近い色で見える方もいます。背景が緑だと逆に強調したい文字が黒に沈んで読み取りにくくなってしまうので気をつけると良いと思います。」と、佐久間さん。
余白が重要
綺麗にまとまっているのですが、何かちょっと違うなと思ったら「余白」を疑うと良いとのこと。
「余白がないと圧迫感のある紙面になってしまいます。上下左右に同じ分量の余白を持ってあげることでグッと見やすくなります!」と佐久間さん。
佐久間さんがリメイクを実演
最後は佐久間さんが宿題データをリメークしてお手本を見せていただく時間です。
前半にお話しいただいたポイントをサクサクっと作っていかれます!
分解したテキストを紙面の中に当てはめていきます。最終的にフォントサイズやウエイト、装飾を調整していきますが、まずはざっくりと情報の場所を決めていくイメージです。
装飾の一つで、セミナーでも話題に上がった中見出しで使える「帯」の四角形では、文字位置の調整方法など、なかなか言葉だけでは理解しずらいTipsもハンズオンで教えていただけました。
文字位置が下によってしまっているときは、行時間設定の数値をあげることで調整が可能です。
メディアの方が取り上げたくなるプレスリリースの完成です!
ジャンプ率とともに、とても重要だと教えてくれた「余白」について具体的な質問がありました。
余白は何センチくらい必要ですか?
1.5センチです!
その理由はプレスの紙を手で持った時に情報に親指が多い被さらないようにするためです。なので、最低1.5センチとると良いです。
あっという間の1時間でしたが、受講いただいた方からは多くの学びがあったとコメントをいただけました。
スクールのお知らせ
次回はWordデータの通知文(案内の書類)です。
硬めの文章ですが、これをジャンプ率を使って読みやすい通知文にリメイクします。ポイントは誰に読んでもらいたいか、誰に届けたい内容なのかを明確にすること!とのこと。
スクールでは、3回とも広報活動で取り扱うことが多いコンテンツを用意しました!ぜひ、宿題にチャレンジいただくことで、より実践で学べます!
スクールは、初めて受講される方もセミナーから受講された方も、申し込みが可能となります。ぜひ、同じ悩みをお持ちの方はお申込みください。
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また、企業、自治体、団体、学校組織としてUDフォントの活用を検討される方は、下記よりお気軽にご質問ください。
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