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2017.09.13

関西部会レポ:関西モリパス部が半年後のイベントに向けて、始動!

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今年からモリパス部では、東京チームと並行して関西チームの活動もスタートしました。果たしてどんなメンバーが集まり、どんな出会いや発見があったのでしょうか。8月に行われた1回目の部会の模様を前半・後半に分け2回にわたりお伝えします!

この日、関西第1期生が集まったのは、モリサワの本社がある大阪。
関西チームは大阪だけでなく、京都、神戸、滋賀など、関西各地の大学から集まった13人。2月18日のイベント開催に向けて半年間、チームが1つになって活動していくことになります。

部会ではまず顧問の橋爪さんから、モリサワについて、およびFONT SWITCH PROJECTに関する説明が。

そして、去年リニューアルしたばかりの綺麗なショールームも見学。

「1948年に森澤信夫が、大阪市に写真植字機製作株式会社(後に株式会社モリサワ写真植字機製作所と改め)を作ったのがモリサワの始まりなんですよ。」と、説明から始まりました。
モリサワ創業からの歴史や、人間だけが手に入れることのできたツール「文字」の歴史を貴重な資料や文献を通して、文字・書体の奥深さを五感で感じながら学びました。

「モリサワは、写真植字機を発明したことで、書体を作り始めたんだ!」
「手動写植機のアナログ感、たまらんわ…」
「ウィリアムモリスのチョーサア著作集を実際に見れるなんて凄い!

など、モリサワの新たな一面を発見したり、教科書で見てきた書物にうっとりしたりと、興味津々で見入っていました。

ドキドキの自己紹介

会場に戻り、いよいよドキドキの自己紹介タイム。
「タイプデザインに惹かれて文字が好きになりました」
「本屋さんでバイトをしています」
「登山が好き」
「ダンスが特技です」
など、共通である「フォントに興味がある」以外にも、それぞれの個性が徐々に明らかになり、部会は和気あいあいとした雰囲気に包まれていました。

そしてお弁当の番号が書いてあるクジの中から、同じ番号を引いたメンバーと一緒の席でランチをすることに。自己紹介を経て徐々に緊張が解けてきたメンバーは、お互いの学校や地元の話で盛り上がり、だいぶ打ち解けてきました。

フォントに親しむためまずは知識をインプット!

昼食後はセミナーでさまざまな知識を勉強するフォントゼミがスタート。
プロのデザイナーやクリエイターにとって、書体や組版の存在がどれほど重要なのか。や、実際に制作する時にポイントなど、身近なフォントの奥深さを学びました。

さらに、自分の持ち物で特定のフォントを見つけたり、正しいフォントを探したりといったゲーム性のあるワークショップも。
「『に』のはね部分が大きいからということは、エレメントが装飾的だからオールドスタイルかな?」
「この書体は、文字が範囲いっぱいになっているのが特徴だから…ニュースタイル!」
と、一つ一つじっくりと考えながら、フォントの感性をどんどんオンにしていきました。

課題発表

フォントゼミの後には、次回部会までの課題も出されました。
それは、自分のアイデンティティを感じている地域名を書体で表現する「地域名×書体」。紹介された顧問の例を参考にしながら、おのおのが9月の提出期限まで課題に取り組むことに。

今日の初部会でフォントの感性がしっかりオンになったメンバー。この課題には、その状態から、フォントへの意識や感度をよりブラッシュアップしていく目的があります。

次回のレポートでは、半年後に控えたイベントに向けた話し合いの模様をお伝えします!

前半ではドキドキの初対面からショールーム見学、フォントゼミとたくさんのことをインプットした関西モリパス部。後半では、半年後に迫ったイベントについて企画の話し合いを進めていった模様をお届けします!

そして2月のイベント企画案を具体的に考えていくため、全員が1つに集まって話し合いをすることになりました。9月までに、チームで3パターン以上の企画案を提出します。

事前に集めた、様々な大学生を対象に行ったフォントへの意識アンケート結果を見ながら、まずはアンケート結果を集計してその理由を書き出すことにしました。最初はどのように進めたらいいか戸惑っていたメンバーも、しだいに皆が皆、積極的に発言するように。

率先して話し合いを進めていく麓(ふもと)くんや、皆の声を拾ってホワイトボードに記入する入江さん、学校のフォントに関する事情を説明する宇野さん、フォントへのスイッチがオンになりにくい理由を細分化しようとする小川くん、自分の見解を発表する米原米川さんなど、今日初めて顔を合わせたメンバーとは思えないほど、それぞれが進んで参加していきます。

皆が発言するようになると、しだいに場も和んでいき、
「なんでこんな状況なんやろ?」
「皆、とにかくお金がないんちゃう?」
「やっぱり金かぁ…!」
と、関西メンバーならではの笑いに包まれる場面も。

麓くんから
「皆がフォントのスイッチがオンになった瞬間を教えて!」
と質問が飛ぶと、
「デザインのアプリを眺めていた時に、フォントが気になりだした」
「もともと古本が好きで、古くて格好よいフォントが好きになった」
「フォント好きな先生の熱い話が面白かった」
「綺麗な書体を知って文字のデザイン性に驚いた」
など、それぞれの経験から企画のヒントを見出そうとしていました。

約1時間の話し合いによって、
「イベントは短い時間だから、その瞬間にガツンとインパクトを残さないといけないよね」
「1つでも、『これが好き!』っていうフォントが見つかれば、スイッチがオンになるかも」
と、企画立案に対する士気もかなり高まった様子。

「フォントと異なるジャンルを掛け合わせて面白いことがやりたい!」

最後に顧問から、「熱意があれば、難しそうな企画でもチャレンジできる」と去年のフリーマガジンの制作過程の話がなされると、学校の課題よりも広い視野で企画を考えていけることに期待を膨らませていました。

1日の部会が終わった後、メンバーに話を聞いてみると、
「もっともっとフォントについて勉強しなきゃと思いました。」
「既にフォントに詳しいメンバーが多くて驚きました。」
という、素直な声がありました。

さらには
「自分と同じようにフォントに興味があって、意識が高いメンバーが集まっているので話し合いもとても楽しかったです」
「フォントとまったく違うジャンルを掛け合わせて面白い企画を考えていきたい」
と、今後の意気込みを語ってくれたメンバーもいました。

今後は9月の課題提出まで、オンラインやオフラインでの議論を続けながら、課題や企画案をまとめていきます。そして11月には、関西チームは自由参加の上、東京チームとテレビ会議でつなぎ、進捗の確認や東京チームとの交流を図る予定になっています。

東京チームに比べ、少人数かつ、短期間で活動していく関西チーム。初回の部会から既ににじみ出ていた明るく前向きな雰囲気のまま、2月のイベントに向けて突き進んでくれるはず。東京と関西、互いに刺激し合いながら切磋琢磨していく姿を今後もご期待ください!