「世界自閉症啓発デー」で「発達障害啓発週間」の初日である4月2日(土)に ハッタツソンフェス2022が開催されました。民間企業の取り組みとして、読みに困難さを抱える方にも評価が高い「UDデジタル教科書体」が紹介され、モリサワからUDデジタル教科書体の開発者・高田が登壇しました!
ハッタツソンフェスとは?
「ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくる」をコンセプトに事業を展開する合同会社Ledesone(レデソン)が企画し、専門家による特別講演や民間企業の取り組み事例、ハッタツソンプログラム*1から生まれたプロジェクトなど、各関係者によりそのサービスや内容を紹介するセミナーを集めたオンラインフェスです。
*1 ハッタツソンプログラム:障害者と健常者がチームを組んで「学校/教育」「働く環境」「日常生活」に関する見えづらい社会課題を解決するためのサービスや仕組みを共創するプログラム
UDフォントの話を通して、子どもたちが読みで困っていることや、UDフォントでサポートできる可能性があることを皆さんに広く知ってもらえたら嬉しいです!
当日参加できなかった方も、ぜひアーカイブ動画を記事の最後からご確認ください。
今年の見どころ
今年は、最初に「発達障害との共創」をテーマに、ユニバーサルデザインコンサルタントとして活動する橋口亜希子氏や、『ニューロダイバーシティの教科書』『〈叱る依存〉がとまらない』の著者である村中直人氏による特別講演を始め、筑波大学DACセンターの取り組みの紹介などが行われました。
FONT SWITCH PROJECTでも過去に村中直人氏にインタビューをしています。
またハッタツソンプログラムとして、誰もが働きやすい環境をつくるタスク管理アプリ「CONDUCTOR」や、その人らしく働ける環境づくりを目指す休憩支援アプリ「リッスル」の紹介、発達障害の視点を活かして、紙質・色・見分けやすい罫線・開き具合などにも考慮し開発された「mahoraノート」など、それぞれの開発者からセミナーを通して情報提供されました。
モリサワUDデジタル教科書体の開発者が登壇
モリサワからは「UDデジタル教科書体」の開発者が、「UDデジタル教科書体の開発背景とデザイン 〜読みにまつわる子どもたちの困りごと〜」というタイトルで以下の内容の講演を行いました。
- UDフォントのコンセプトや開発背景とデザイン
- 弱視者・読みに困難さを抱える児童・生駒市小学校教室での児童を対象にしたエビデンス
- 教育現場での合理的配慮について、子どもたちの困りごとを交えて紹介。
また、明朝・ゴシック・丸ゴシックなど様々なUDフォント活用方法やサブスクリプションサービスなどについて説明しました。
UDフォントにも明朝・ゴシック・教科書体と色々なフォントがあります。「UDデジタル教科書体」とそのラインナップは教育現場の先生方や支援者、読みに困難さを抱えた多くの子どもたちのヒアリングを元に作られましたが、全ての子どもたちが読みやすくなるような万能な書体という訳ではありません。
目の前の子どもたちの声を聞いて、目的に合ったフォント選びと効果的な使い方でうまく役立てて貰えたら幸いです!
当日のスライド資料がダウンロードできるので、興味のある方はぜひ下のボタンからダウンロードしてください。
LedesoneのYouTubeチャンネルからアーカイブがご覧いただけます。
UDフォントをもっと知りたくなったあなたへ
FONT SWITCH PROJECTでは、専門家の先生に監修いただきUDデジタル教科書体を使った教材を作成し、無償配布しています。ぜひフォントと一緒にご利用ください。
セミナーで紹介した「UDデジタル教科書体」「BIZ UDフォント」を含む55種のUDフォントが、サブスクリプションサービス「MORISAWA BIZ+」でご利用いただけます。
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