Tips

2022.06.08

トヨマネさんに聞く「伝わる」パワポ道!1 資料は文字から!見やすいフォントの選び方

見出し: 本文:

プレゼンや企画資料で、自分の伝えたいことが伝わらなかった経験はありませんか?このコラム連載では、パッと「伝わる」ためのノウハウをツイッターで発信し、9万人以上のフォロワーを集めている『パワポ芸人』ことトヨマネさんが、パワーポイントでの資料作成のコツとフォントの関係についてお伝えします。

資料作りは手間がかかる

資料、作ってますか?商談、報告、説明会…PowerPointなどのツールを使って作成する資料は、ビジネスにおける様々な場面で必要になります。しかし、わかりやすく見やすい資料を作るのって結構大変ですよね。

「資料作りってやたらと時間がかかるし、全然うまくいかないから苦手…」そんな風に思われている方も少なくないのではないでしょうか。それ、めちゃくちゃわかります。資料作りってホントめんどくさいですよね。

しかし、資料を見やすくするために頑張る皆さんは、もしかすると少々「頑張る方向性」を間違えているかも知れません。「どんな図形を使おう…」とか「どんなレイアウトにしよう…」とか、「どんなイラストを挿入しよう…」とか。そういったところにばかり気を取られていませんか?
もちろんそういったポイントも大事です。ですが、先に考えておくべきことが一つあります。それが「文字」です。

資料は、6割文字

パワポを触る手を一度止めて、自分が作っている資料を見直してみましょう。結構な割合が文字で構成されていませんか?意外と盲点なのですが、資料って、実は結構文字なのです。ざっくりですが、6割くらいが文字で構成されていると思ってよいでしょう。

そしてこれはつまり、「資料の文字が読みやすくなれば、それだけで6割くらい見やすくなる」ということ。6割と言ったら相当な割合です。図形の形やレイアウトを考える前に、まずは文字を見やすくしてみましょう。

フォント選びがホントに大事

では、文字を見やすくするためには何をすればいいでしょうか?その第一歩は、フォントを選ぶということ。資料に使うフォント、特に何も考えずに、適当に選んでいませんか?

フォントを変えるだけで、資料の見やすさは大きく変わります。たとえばこれを見てみましょう。フォントを変えることで、すっきりして見やすくなっていますね。

使用フォント:BIZ UDP新ゴ

ここで、資料のフォントを選ぶ時のポイントをざっくり2つだけお伝えします。
一つ目はゴシック体を選ぶこと。そもそも、世の中にあるフォントはざっくり「ゴシック体」「明朝体」「その他」の3種類に分類されます。

小さくして印刷したり、プロジェクターで投影して遠くから見たりすることが多い資料においては、クセが少なく読みやすいゴシック体が適しています。

二つ目は、太字と細字の区別がハッキリしているものを選ぶこと。次回の記事で詳しく解説しますが、文字を見やすくするためには「メリハリ」がとっても大事。太さ=ウエイトが複数用意されていて、メリハリをつけやすいものを選ぶようにしましょう。

WindowsPCに標準で搭載されている中では、游ゴシックやメイリオ、BIZ UDPゴシックあたりがおすすめです。

ただし、これらのフォントにはそれぞれ弱点もあります。游ゴシックは標準の太さであるRegularは少々細く、プレゼンでは読みづらくなってしまう場合があります。また、メイリオはフォントの特性上、図形に書き込むと若干上に寄ってしまいます。もちろん解決方法はありますし、いずれも非常に使いやすいフォントではありますが、さらにフォントにこだわって一段上を目指したい人は、有償フォントやフリーフォントなど他のフォントの使用を検討してもよいでしょう。

フォントにこだわって一段上を目指したい人方へ
株式会社モリサワでは、月額330円で55種類のビジネス向け書体が使えるサブスクリプション「MORISAWA BIZ+」を提供中。ユニバーサルデザインに配慮した、さまざまな太さや種類の書体ラインナップで、パワポ資料が格段に読みやすくなります!
まずは一か月330円でお試しください。
フォントを変えた。伝わった。|「MORISAWA BIZ+」はこちらから

郷に従って、よそで発散するのも◎

「もっとおしゃれなフォントを使いたいけど、会社/研究室でこのフォントが指定されてるんです…」そんなお悩みをお持ちの方もいるでしょう。そんな時は、いったん「郷に従って」おきましょう。

ここまでつらつらとフォントの重要性について述べてきたように、フォントというのはマジで大事なものです。しかし組織の一員として資料を作る場合、組織内のガイドラインに沿って資料を作ることが全体最適になる場合も少なくありません。それに、資料で一番大事なのは中身。いくらキレイな見た目にしても、中身の質が低ければ意味がありません。

ダサくて見づらいフォントの使用が義務付けられているなら、いったん中身で勝負しましょう。そして、プライベートでおしゃれ&見やすいスライドを作って発信してみてはいかがでしょうか。Twitterに投稿すれば、もしかしたら誰かの目に留まるかもしれません。さあ、あなたもレッツパワポツイート。

トヨマネ(豊間根 青地)

1994年東京都生まれ。東京大学工学部卒。サントリーで通販事業のCRM・広告などを担当する傍ら、趣味のパワーポイントで作成したスライドがツイッター(@toyomane)で反響を呼ぶ。「くだらないけど、ためになる」をモットーに、スライド作成に役立つノウハウや、あまり役立たないネタ画像等を発信。 近著「秒で伝わるパワポ術 仕事でもSNSでも〈いいね〉がもらえるスライド作成のコツ」


イベントのお知らせ

6月29日から始まった11月までの連続セミナーイベント「フォントメーカーのモリサワが企画する もっと伝わるスイッチプロジェクト」では、プレゼン・広報・チラシなどの手段に応じて、より「伝わる」資料について多彩なゲストを迎えお届けします。
プレゼン資料作成につまずきのある方は、プレゼンのプロである髙橋惠一郎氏をゲストに招いたスクールがオススメです。

もっと伝わるスイッチPROJECT
イベントは終了しました。多数のお申し込みありがとうございます。イベントページの内容やイベントレポートはこちら↓からご覧いただけます。

フォントにこだわりたい方へ

トヨマネさんの記事中の図では、ビジネス向けUD書体「MORISAWA BIZ+」に収録の有償フォント「BIZ UDP新ゴ」をお使いいただいています。同じフォントを使ってみたい方は、月額330円のビジネス向けUDフォントのサブスクリプション「MORISAWA BIZ+」でお使いいただけます。

概要 | MORISAWA BIZ+ | フォント製品 | 製品/ソリューション
株式会社モリサワのフォント製品「MORISAWA BIZ+」の概要についてご紹介します。

無償版フォントのダウンロードや有償版フォントの購入ができる、無料会員登録は下のボタンから↓

有償フォントは、会員登録後「ライセンス購入」タブからプランを選んでご購入いただけます。ぜひご検討ください。