宮城教育大学で教師を目指す学生に向けて、株式会社モリサワが教育現場におけるフォントの重要性と「伝わる」レイアウト作成術に関する講義を、2021年6月16日に行いました。
近年の教育現場ではSDGsについて児童生徒に教える機会もあることから、講義では、将来自分が担当する生徒にSDGsを説明することを想定したスライドを使って、課題に取り組んでいただきました。
学生
自分が他の授業内で作成してきたプリントやスライドには、フォントへの意識が全くなかったことを反省しました。これまでは、見やすさは文字の大きさや色にだけこだわってきたので、今後はUDフォントを含む、それぞれの子どもが見やすいフォントということを意識したいと思います。
学生
資料を作成するにあたり、これまでは、おしゃれに見えるようにデザイン性の高いフォントを使用したり、文字や画像に加工をしたりしていました。今後は全ての人に情報が伝わることを心掛け、UDフォントを使用し、レイアウトに注意をしながら作成したいと感じました。
教育実習などの教育現場ではパワーポイントを作成することが多いので、その際は積極的にUDデジタル教科書体を使用したいです。
学生の作品 事例1
改善すべき点
- 文章の行間が狭く読みづらい
- URLだけだと、何を示しているのか分からない
良くなった点
- 文章の行間を広げたことで、読みやすくなった
- コンテンツ(URL・図)の下が揃ったことで、すっきりとした印象になった
- URLに「出典」の記載がある
学生の作品 事例2
改善すべき点
- グラフよりも、データの出典が目立っている
- 数値の文字が小さい
良くなった点
- グラフで伝えたい内容の数値が強調されている
- データの出典の文字サイズを小さくし、目立たない左下に移動したことで、内容に目がいきやすくなった
- 「低い」の部分が強調され、作成者の伝えたい内容が分かりやすくなった
課題に取り組んでいただいた学生の皆様、ありがとうございました。
資料作成の際に、伝える相手のことを考えて「フォント」そして「レイアウト」を意識的に選択することの大切さが、教員を目指す学生に伝わり、将来的に学びの現場で役立つことを願っています!