インタビュー

2020.08.12

茨城県立協和特別支援学校 藤田 武士先生インタビュー

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茨城県立協和特別支援学校
藤田武士 先生インタビュー

Q. どんなお仕事をされていますか?

茨城県立協和特別支援学校で教員をしています。学内では情報教育部の部長も担っていて、今年で2年目になります。
その他にも、NHKのストレッチマンゴールドという番組の番組委員や、茨城県サッカー協会のインクルーシブ委員会という障害者サッカーを取りまとめる委員会の副委員長も担当させていただいています。

Q. フォントのスイッチが“ON”になった瞬間

自分自身がとても見やすい、読みやすいと感じたのが、「UDデジタル教科書体」の第一印象だったのですが、これは自分だけの感覚ではないはずだ、と思ったのがフォントのスイッチが“ON”になった瞬間 です。
以前は文書やスライドを作る際に、何のフォントにしようか迷うことが多かったのですが、UDフォントに出会ってからはフォントに迷うことがなくなりました。今ではデフォルトの設定もUDフォントにしていて、自分の中ではこれが基本になっています!
さらに、何かの研修会でUDデジタル教科書体を使って発表を行ったら、参加者から使っているフォントは何ですか?この「UDフォントマーク」ってなんですか?と聞かれたときに、やっぱり自分が感じたことは、みんなが感じる事なんだと思いました。最近では、町中でUDフォントを見かけることも増えて、私自身もUDフォントを見かけるとすごくうれしくなります。

Q. よく使うモリサワのUDフォントと、そのご利用シーンはなんですか?

最もよく利用しているのはUDデジタル教科書体で、学内のありとあらゆる場面で活用しています。
また、私だけではなく本校の教員もUDフォントを積極的に活用していて、割合としては約99.9% UDデジタル教科書体を利用しています。最近では、職員会議の資料も8割方UDデジタル教科書体になってきました。
それから、学校のホームページに掲載している学校名と校訓も、校長が変えたいと言ってくれたのでUDデジタル教科書体に変更しちゃいました。

校内使用事例

Q. これからチャレンジしたいこと、興味のあること

県内の特別支援学校のみんながUDフォントを知っていることが当たり前、という状況を作りたいと思っています。さらに、小中高等学校の先生方にもUDフォントの存在を知っていただいて、茨城県全体にUDフォントが広まって欲しいという野望を抱いています!そのためにも今年は、小中学校に加えて近隣の高等学校にUDフォントを紹介して「書体を変えることで、もしかしたら救われる生徒がいるかもしれない」ということを、お伝えしていきたいと思っています。

また最近ではSDGsと絡めて持続可能な学校教育のために、教員研修や教員のスキルアップにも力を入れています。その一環として、10分程度の動画を使ったオンライン研修会を始めました。その中ではUDフォントも紹介していて、ただ見やすいというだけでなく、しっかりと科学的なエビデンスがあるフォントで、だから活用していけると良いですよね!ということをお伝えしています。

Q. これからモリサワのUDフォントに期待することは何ですか?

見えにくさや、読みにくさの実体験を通した、UDフォントの良さを実感できる機会が欲しいと思っています。以前テレビの特集で、パソコンに標準搭載されている教科書体だと、文字の尖っている部分が目に刺さってくるような感じがして痛い、明朝体だと横線が見えにくい、という話を聞きました。このような見ることに困難さを感じている方の見え方が体験できて、だからこのUDフォントが配慮の一環になるのだと、訴えかけられるようになればいいなと思っています。