研修

2025.02.20

Canvaクリエイターさんとフォントの勉強会と座談会を開催

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モリサワでは2023年末を皮切りに、ビジュアル・コミュニケーション・プラットフォーム 「Canva」へフォントをご提供しています。

そのご縁から、2024年12月12日、Canvaクリエイターの皆さんをお招きし、フォント勉強会&座談会を開催させていただきました!

勉強会パートはモリサワのフォントを例に取りながら、制作過程や表情の読み取り方、実際に文章にフォントを使うときのtipsなどをお話させていただきました。

その後の座談会パートでは、フォントにまつわるテーマを軸に、ご参加の皆さんとモリサワのスタッフでざっくばらんな意見交換の時間を設けさせていただきました。 本レポートでは、その内容の一部をお届けいたします。


第1部|フォント勉強会

モリサワのフォントを例に取りながら、開発ステップや初期のデザイン案といった作り手の目線と、スタンダードなフォントの中にもある表情の違いの掴み方、実際に組んだ(文字を並べた)ときの表情差といった使い手の目線、の2つの目線をお伝えしました。

講師
株式会社モリサワ 海外マーケティング企画課 
篤直人(あつしなおと)

受講された方からは、「感覚でフォント選びをしていたところを、言語化して説明してもらえた」といったご感想をいただくことができました。

デザイナーさんの受講がほとんどだったため、フォントは日常的に使っているものの、デザインにおける役割や影響を改めて意識、復習するよい機会になったとのこと。「次のプロジェクトで今日聞いたアイデアを活かしたい」といった声もありました。

勉強会パートはきっかり1時間で終了!オンラインで参加いただいた方は、残念ながらこちらでお別れとなりました。

ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。


第2部|Canvaクリエイターさんとの座談会

今回参加いただいたクリエイターの皆さんは、デザイナー歴数年目~10年以上まで幅広いご経験を持つ方々でした。

モリサワスタッフがモデレーターとして参加させていただきながら、普段はどういったジャンルのコンテンツを作っているのか、また制作の現場ではどのようなフォントが必要とされているのか、いくつかのテーマごとにざっくばらんに話し合いました。

Q1. どんなコンテンツを作成することが多いですか?

会場では女性や子ども向けの優しいデザインを制作することが多い、という声をお聞きしたほか、ビジネスプレゼン用のスライドやセミナーの告知バナー・ポスターなど、フォーマルなデザインの需要も増えている、というお話に同意が集まっていました。

また、SNS用のコンテンツの需要が高く、例えばInstagram投稿用のテンプレートやルームツアー動画のテンプレートが人気で、よく制作しているという声も。

Q2. フォント選定のポイントは?

Canvaクリエイターの皆さんは、制作するテンプレートの目的や利用者を考えながらフォントを選んでいるそうです。

「統一感」と「視覚的な印象」が特に重要で、フォント選びが全体の完成度に大きな影響を与えるとのこと。

スタッフが会場で聞いた、デザイン初心者でも使えるフォント選びのコツを簡単にご紹介します。

1. デザインの目的に合わせたフォント選び

  • 信頼感や権威を表現したい場合:明朝体やセリフ体(英文)
  • カジュアルさや親しみやすさを表現したい場合:丸ゴシック体や手書き風フォント
  • スピード感やモダンな印象を与えたい場合:サンセリフ体やスポーティーな動きを感じるフォント

2. ターゲット層に合わせる

  • 若者・ティーン向け:ポップで明るいフォント
  • 大人向け・高級感を出したい場合:洗練されたセリフ体や落ち着いたゴシック体
  • 多国籍なターゲット:多言語対応のフォント

3. 読みやすさを重視する

  • 長文や説明文では、視認性の高いフォントを選ぶ
  • 見出しや強調部分では、ウエイトの太いのフォントを使いコントラスト出すと読みやすいデザインになる

会場ではどうしてそのフォントを選んだのか、といったフォント選びのプロセスについて熱い意見が交わされるなど更にディープなお話にも広がっていき、非常に盛り上がったテーマとなりました。

Q3. Canvaで使いたいモリサワフォントは?

2025年2月現在、14種類のモリサワフォントをCanvaに搭載させていただいています。

座談会では、ぜひクリエイターの皆さんの率直な意見をお聞きしてみたい!ということで、本テーマについても議論のお時間をいただきました。

1. スタンダードな視認性の高いフォント

利用シーンがやはり多くなる、スタンダードなゴシック体や明朝体がもっと使えたらいい!というリクエストをたくさんいただきました。特に、ビジネス向けの制作物にも使いやすい「あおとゴシック」や、ウエイト展開が豊富な明朝体「リュウミン」などがあれば、表現できるデザインの幅が広がってもっとテンプレート作成がしやすくなる…というお声をいただきました。

2. レトロモダンな雰囲気を持つデザインフォント

最近人気のレトロなデザインに使えるフォントもお話に挙がりました。会場ではモリサワの書体見本帳を開きながらいろいろなお話をさせていただきましたが、レトロな雰囲気がありながら読みやすい、「A1ゴシック」などのフォントが使いやすいそう、というお声をいただきました。

3. 手書き風フォント

柔らかく、可愛すぎず、視認性が高い手書き風フォントとして、「翠流くるりペン」「くろまめ」などが話に挙がっていました。


こちらではご紹介し切れないほど、現場のリアルな声をたくさんお聞きすることができました。

勉強会パートと同じく、座談会パートは1時間を予定していましたが、皆さんの積極的なご参加のおかげで2時間以上お話させていただいたテーブルもあり、大変盛り上がった座談会となりました!

今回のイベントを通じて、Canvaクリエイターの皆さんがデザインツールとしてCanvaを使うだけでなく、Canvaの理念に共感しながら活動していることを実感しました。モリサワは、これからもフォントを通じてクリエイターの皆さんを応援していきます。

Canvaクリエイターの皆さん、ありがとうございました!


Canvaに搭載されているモリサワフォントを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

2024年夏には、教職員さん向けにCanvaさんとのコラボイベントを実施しました。そちらの動画は以下よりご覧いただけます。

【Canva×モリサワ共催イベント】フォントメーカーと一緒に学ぼう!UDフォント を使ったもっと伝わる教育コンテンツ作成 〜workshop編〜 (2024年9月7日)

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