インタビュー

2024.03.04

日本語教材に、UDデジタル教科書体を活用(マウント・ホリヨーク大学)

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こちらの記事では、さまざまな教育現場でUDフォントを活用されている事例をご紹介します。
今回は、アメリカのマウント・ホリヨーク大学で日本語を学んでいる学生に、UDデジタル教科書体を使った教材を制作いただいた根本菜穂子先生、チャン・ジンハ先生にお話を聞きました。

根本先生は大学の学生に向けて、ひらがなの小テストの問題文を明朝体とUDフォントの2種類で制作されました。学生に自由に選ばせたところ、27名中半数以上の学生がUDフォントの小テストを選択したそうです。

UDフォント
明朝体

根本先生
根本先生

UDフォントを選んだ学生は、理由を「可愛い」「線が濃いから」と挙げていました。

チャン先生は大学の学生に向けて読解の授業で明朝体とUDフォントの2種類のハンドアウトを配り、学生に読みやすいと思う方で読んでもらいました。12人中8人がUDフォントで読んだそうです。

UDフォント
明朝体
チャン先生
チャン先生

学生は全員日本語学習歴1年以上で、教科書に使われている明朝体に慣れているので、少し意外な結果でした。

根本先生
根本先生

今回の比較を通して、学習者にとってUDフォントは本当に「読みやすい」のだと実感しました。

今学期から、私たちの授業用スライドは、どのような環境でダウンロードされてもフォントが変わらないようにPDFに保存してウェブ上に置いてあります。このような比較はまだ始めたばかりです。これからも学習者にとってより読みやすい教材を作るために、様々な試みをしていきたいと思っています。

根本先生、チャン先生、ありがとうございました!

根本先生、チャン先生が制作された教材で使用されているUDデジタル教科書体は、MORISAWA BIZ+に収録されています。オリジナル教材を制作されたい方は、参考にしてみてください。

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