素敵なメンバーをおひとりずつ紹介する【モリパス部 メンバー紹介】
今回もモリパス部顧問 橋爪(ハシヅメ)がお伝えします。
今回は、
吉野 祥穂子(よしの さほこ)さん
武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科 3年
好きな書体は「凸版文久ゴシック」
吉野さんは、
東京〈Tokyo〉 ×書体 〈Typography〉
のお題で、ショートアニメーションを制作してくれました。
主人公は「た」です!
コンセプト
吉野さん東京は、芸術、芸能文化的に優れているところは沢山あると思うそうですが、あえて、生活文化の面で東京を表現したいと考えたそうです。
そこで、吉野さんが常々思っていた、朝の通勤ラッシュ時の混雑をテーマにしようと考えたそうです。主人公の「た」は電車に走りこむ女性をイメージしていて、仕事に行くため、きれいにしている女性でも、 電車のドアに挟まったら飾らない“素”が出てくるはず… そのときの女性の気持ちの変化を複数の書体で表してくれました。
初めてのアニメーション作成
普段は平面デザインを勉強している吉野さん。
今回はモリパス部という場を挑戦の場と考えているので、今まで作成したことのないアニメーション作品にチャレンジしたそうです。
初めての試みだったので、全体が手探りでの作業で、大学の助手さんにアニメーション制作の基礎を教えてもらいながらなんとか完成したとのこと。
主人公の気持ちの変化を書体で表現
女性の主人公が通勤ラッシュの電車へ走りこむ光景を書体の変化で表現してくれました。
どうしたら主人公「た」が走っているように見えるかなど、書体が人として見えるように気をつけました。
クスッと笑える「た」にほっこりもしてしまいます。では、早速見ていただきましょう〜
主人公「た」の気持ちの変化をうまく書体の変化で表現されてます!
それでは、書体名と合わせて解説です。
書体名:錦麗行書(きんれいぎょうしょ)
主人公がが走ってます…(優美な筆書体なので、さぞかしお綺麗なでしょう)
あっ、ドアに挟まれた!(荒々しい筆書体で表現されてます。)
周りの目を気にして焦ってます…(でもプリティ桃で焦る姿も面白かわいいです)
電車に乗る必死さを周りに勘付かれないように…つくろって誤魔化そうとしてます。電車へ駆け込んできた時の着飾った感が若干薄れたところが、篠の達筆な筆書体で表現されてます。
解説でした。いかがでしたか?
書体で人の気持ちを表現することに挑戦してくれた吉野さん。
書体で性格の違いを表現
この課題で、フォントの感性が“ON”になった実感はある?との 質問に吉野さんは、
書体をよく見ると、書体によって先端や角の丸みが違います。
そこまで注目すると、一見似たような書体でも性格が違って見えることが発見でした。
さすが気持ちを書体で表現しきった吉野さん。ONになってますね!!
今後
課題発表では、下浜臨太郎さんやメンバーのみんなに課題を見てもらい感想や講評をもらい、社会の目を意識するようになったそう。また、同じ課題に対して他の学校の学生が、どのように発表をするのか知ることができ貴重な経験と思っているとのことです。
この課題を気に、書体がメインな作品づくりにも意欲的な吉野さん。
後半は、イベントチームで活躍してもらえる予定で、プロジェクトを通して現場のデザイナーの方のお話を聞き、自身の制作に活かしたいとのこと!
今後も吉野さん活躍に期待しちゃいます!