自治体ウェブサイトには、年齢や障害の有無、個々の能力差などにかかわらず、多くの人々が訪れます。誰もが利用しやすく、わかりやすく、目的の情報を迷わず得ることができるウェブサイトを目指すためにウェブアクセシビリティが重要視されています。そして、ウェブサイトにおいて文字は情報を得るために重要な要素になります。
ウェブサイトの訪問者は、多様なデバイスと環境でご覧になるため、すべてウェブコンテンツにある文字情報の見え方にも配慮を行うことが必要であり、文字のかたちがわかりやすいこと、文章が読みやすいこと、読み間違えにくいことが、すべての人にやさしい自治体ウェブサイトだといえます。
障害者差別解消法へ合理的配慮・情報のUD化を提供
2016年に施行された障害者差別解消法により、合理的配慮を提供することが求められています。情報に対する配慮を求める例も多く、読みやすさ、伝わりやすさへの工夫が必要です。そのためにWebサイトなど多くの人に正しい情報を伝える「情報のUD化」をサポートし持続可能な未来に繋げていきます。
モリサワでは、ユニバーサルデザインの考え方にもとづき、より多くの人にとって読みやすく設計された「UDフォント」を提供しています。自治体ウェブサイトにおいて「UDフォント」を、ご利用いただき、“文字”についてのアクセシビリティ向上の一助としてください。ウェブサイトで、「UDフォント」をご利用いただけるWebフォントサービス「TypeSquare」をご紹介します。
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TypeSquare
TypeSquareでは
「UDフォント」32ファミリ(275書体)を、明朝体、ゴシック体、丸ゴシック体、デザイン書体をはじめ、欧文フォント、中国語フォント、韓国語フォント、多言語フォント(アラビア語、タイ語、ヒンディー語)を「UDフォント」として提供しています。
インターネットを介してフォントを配信し、ウェブブラウザで表示させる仕組みです。Webフォントを使ったウェブサイトは、閲覧する側に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定された書体が表示されます。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット端末などのウェブブラウザでの表示も可能です。
多彩な書体デザインを利用できるだけではありません。Webフォントを指定した部分は、完全なテキストとして扱われため、ウェブサイトの検索性の向上が見込まれるだけでなく、自動翻訳や音声読み上げといった機能とも連携しやすくなり、伝えたい情報を的確に届けられるようになります。
TypeSquareとCMSとの親和性
自治体ウェブサイトの約9割がCMS(コンテンツ管理システム)を採用しています。CMSとWebフォントは、非常に相性が良いため、今後、自治体ウェブサイトでは「UDフォント」がWebフォントの採用とともに広がっていくと期待しています。
CMS導入事例
持続可能な未来のために「文字」を通じた社会的配慮を推進しています
「文字のかたちがわかりやすいこと」「文章が読みやすいこと」「読み間違えにくいこと」という3つのコン セプトから生まれたUDフォント。文字や文章に込めた想いがきちんと伝わるUDフォントは、誰ひとり取り残さずに情報を届けるお手伝いをします。
モリサワは「文字を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと、SDGsの目標達成に向け、さまざまな社会課題と向き合い、その解決に取り組むことによりサステナブル(持続可能)な社会づくりに貢献していきます。