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2017.06.09

1st部会レポ:文字の版組・デザイン・歴史…基礎を勉強!

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2017年度第2期モリパス部、1回目の部会が5月に行われました。どんな出会い&学びがあったのか…。部員たちの1日をレポートします!

今期は9校18学科から個性豊かな部員が集結

今期のモリパス部に集ったのは、28人。「街で看板の文字を見るのがおもしろい」「万年筆が好き。文字の形に魅力を感じて」とフォントに興味津々な学生から、「企業とやる部活なので、社会で役立つ表現力が磨けそう」「他校の学生と交流したい」というメンバーまで、その個性・目的は実にさまざま。

今後の活動説明&全員の自己紹介が終わったあとは、はじめて出会った仲間とのランチタイム。

部員には、デザイン系に加えて文芸学科の学生も。異なるバックボーンを持つからこそ、互いにイイ刺激を与えあえるはず…!  これからの1年間に期待がふくらみます。

フォントに親しむためまずは知識をインプット!

午後は、顧問によるフォントゼミです。話題は、組版の基礎からはじまり、「フォントのデザイン要素には、字面枠・重心・ふところ・エレメントなどの要素がある」「著名なデザイナーはフォントをどう捉えているか?」などなど。

「具体的な数値や例が出てきて、実践的」「フワーっとしていた知識がつながった!」と部員たち。

顧問曰く、「フォントも人と同じ。親しむほど魅力が見えてきて、さらに知りたくなるんです」とか。

また、『月刊MdN』2016年4月号の「おそ松さん特集」で取り上げられた、6つ子それぞれの性格をフォントで表現すると…というトピックスでは、部員一同「このフォントかぁ(笑)」と納得。フォントの持つ表現力を実感できた模様です。

初回の課題は…書体を用いて“東京”を作品に

モリパス部は、インプットしたフォント知識のアウトプットこそが、活動の目的。第1回部会のラストには、さっそく課題が。内容は「東京のイメージを、モリサワフォントを用いて表現する」こと。来週は、その中間発表を行います。

ちなみに写真は、グラフィックデザイナー・勝井三雄氏のフォントを使ったポスターを手にする部員たち。顧問より1年間のエールを込めたプレゼント、きっと課題のヒントにもなるはず…!

さて、部員たちは“東京×フォント”の作品をつくるべく、なにを登場させる? 漢字、建物、風景、人物…。写真で表現する? プロダクトに落とし込む…? 果たして、どんな作品が生まれてくるか、来週以降に乞うご期待です。

おまけ:あなたも挑戦!

本日の部会で行ったワークショップをご紹介。今では超メジャーな書体・ゴシック体ですが、その誕生は明治時代の終わり頃。活版印刷が普及し、新聞などのメディア・情報の量が増えたため、新たな書体が求められて生まれました。

そんなゴシック体には、さまざまな書体が。なかでも「新ゴ」は、大きなサイズではインパクトがあり、小さなサイズでも読みやすいため、多くの場所で使われる人気もの。

他の書体と見分けるポイントは、「な」。製品裏の表示、領収書・カードの注意書きなど、身の回りのものを見回してみて。あなたのスグそばにも、きっと「新ゴ」が潜んでいるはず…!

ライター:ウメザワ