インタビュー

2017.11.20

専門学校浜松デザインカレッジ 高田博道先生インタビュー

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専門学校浜松デザインカレッジ
グラフィックデザイン科
高田 博道先生

Q.どんな授業を担当していますか?

主にDTP系の授業を担当しています。実習に、企業との産学連携、コンテストの応募などですね。1年生ですと、検定の授業も持っています。あと、グラフィックデザイン科の担任をしているので、生活指導や進路指導なども行っています。

Q.フォントの感性が“ON”になった瞬間

仕事をはじめてからですね。

教員になる前は、グラフィックデザイナーとして働いていました。絵を描くことが好きでデザイナーになったので、就職するまでは、文字に対しては無頓着でした。仕事の中で文字を扱うようになって、書体選びや文字組の重要性が身につきました。

それからというもの、今までは気にも留めなかった、街中の何気ない風景のフォントや文字組に違和感を感じたりもするようになりました(笑)

Q.好きなモリサワフォントとその理由

「じゅん」です。可愛いくて、癒し系ですよね。老若男女どんなターゲットにも使用できる万能なフォントだなと思っています。よく、学生に配布するプリントにも使用しています。

もうひとつは「新ゴ」のEL(最も細いウエイト)とU(最も太いウエイト)ですね。極端な細さ、太さでありながら、フォルムが綺麗で心地いい安定感のある形をしていますよね。なかなかこれだけのウエイト展開を持った書体も少ないですし、好んでよく使用しています。

Q.先生から見たこの学校の学生って?

グラフィックデザイン科に関して言えば、3年制なのですが、学年ごとに色が違います。

1年生は、みんな目標を持って入学してきているので、やる気に満ち溢れ情熱的で、がむしゃらに活動しています。2年生になると、徐々にそれぞれの専門性も出てきて、DTPやグラフィック系もオタクが現れ始めます。3年生はスキルも上がって頼もしい存在です。3年間で成長を感じますね。

Q.スイッチが「OFF」になる瞬間

月並みですが、家族や友達と過ごす時間です。

仕事が休みのリアルにオフなときですね。普段は、デザイン業界に身を置いているので、オフは意識的にスイッチを切り替えてデザインバカにならないようにしています。消費者の目線で、リア充を楽しむよう心がけています(笑)しかし、その消費者目線がまた仕事にプラスに影響するのかなと感じています。

Q.これからチャレンジしたいこと、興味のあること

常にチャレンジですね!

最近だとSNSだったり、次々と新しいメディアが生まれています。ともすれば、デザイナーじゃなくても、ツールを使って、良いデザインができるようになるかもしれない中で、自分自身も今までと同じじゃいけないですよね。

歳をとっても、若い人たちと同じ目線で、色々出かけていって、たまにはバカをしたり、身体を使って感じた体験を大切にしていきたいです。例えば、理解できない流行も、何か面白さがあって流行っているわけじゃないですか!否定的になるんじゃなくって、時代の感性をポジティブに受け取っていきたいなと日々思っています。