インタビュー

2018.03.20

第2期モリパス部フリーマガジンチームインタビュー

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1月に無事マガジンを完成させた第2期モリパス部フリーマガジンチーム。完成したばかりのマガジンを手に取りながら、チームを代表して直原杏花さん(写真左)、榛葉眞利子さん(写真中央)、稲葉明日華さん(写真右)にインタビューを行いました。

Q. まずは出来上がったマガジンを見て率直な感想を教えてください

稲葉:文字の大きさやフォントは皆でしっかり決めて作り込んだので、力を入れたぶん出来栄えも良いと思います。

榛葉:自分の担当した部分はどこまでも直したいと思ってしまいますが、全体を見ると色も統一できていて完成度が高いですね。

直原:作っているときは「マガジン制作はこんなに面倒くさいものなのか!」と思っていましたが、雑誌のような仕上がりで渡されたときに「読みたい」と思えるものになったと思います。単純にタダでこのマガジンが読めるのは絶対に得です!

Q. 個人での課題制作を経てからチームに分かれてのマガジン制作に取りかかりました。その流れを振り返ってください

稲葉:課題を通して個々でアウトプットする過程があったのでグループワークに入りやすかったです。チームに分かれてからはそれぞれの得意分野が活かせました。この人は説明が得意なのか、ビジュアルを作るのが得意なのか。役割分担も決めやすかったと思います。

榛葉:私は最初の課題制作のとき、学校の授業が忙しかったので正直、もう少し軽い課題でも良かったです。でもお互いの距離を縮めるためにはすごく良かった過程でした。

Q. グループワークの進み具合はどうでしたか?

直原:すごく大変でした。レスポンスのスピード感や個人でやることと全体の流れのバランスなど、全員が同じゴールに向かっていないと進まないことが多くありました。コミュニケーションがうまく取れないこともあり、大人数での情報共有の難しさを感じました。

榛葉:会議ごとに集まれる人が違っていたので、全員の方向性をまっすぐにするのは難しかったです。学校でのグループワークとは全然違いましたね。

直原:お互い「それをこのメンバーだけで決めちゃっていいの?」と躊躇して進まなくなることもありました。最終決定をする人をしっかり決めなかったのが良くなかったですね。

榛葉:最終的には大部分を稲葉さんにお任せしてしまったんですけど…。

稲葉:でも、私も足りない部分があったのでほかのメンバーが助けてくれたことで最後はうまくまとまっていったと思います。

Q. いろいろな学校の人と一緒にものを作るということについては?

稲葉:すごく楽しかったです。また学校ごとの個性、同じ学校でも学科の違い、同じ学科でも学校の違いを感じて、「こんなに違うんだ!」と驚きました。

榛葉:私はみんなの特性を知ることで自分の特性も知ることができました。「周りと比べると自分はこういうことが得意なのかもしれない」という発見があったのは大きかったです。

直原:大人数だったからこそ、フォント一つとっても「こっちの方がいいんじゃない?」と意見を交わす体験ができました。個人で作業すると自分で考えるだけで終わってしまうことが、それぞれが考えを持てて意見交換できたことはすごく面白かったです。

Q. 最後にマガジンを読んでもらいたい人や見所を教えてください

稲葉:学生向けではあるんですけど、プロのデザイナーの人にも読んでもらいたいです。学生ならではのマガジンなので、プロの人にはできないことや挑戦的なこともできているという自信があります。

榛葉:ポスターの授業で「絵は良いけど組版が良くない」という人はすごく多いです。そういう人は絵ほど文字に興味がないだけだと思うので、このマガジンで「文字はいろいろな考え方があって面白い」と思ってもらいたいです。

直原:写植という、今の学生にとっては縁遠いけれども文字の歴史のなかで欠かせない存在を取り上げた特集ページは、贔屓目に見てもすごいと思います。このマガジンを読んで教授に写植の話をしたら絶対に盛り上がります!

形として残るものだからこそ、完成してもなお「もっともっとこう作りたかった」という意欲が出ていた3人。それでもマガジンの高い完成度や半年間の自分たちの頑張りにはとても充実感を感じている様子でした。今後同じ学生だけでなく、教授やプロのデザイナーなど多くの人に読まれてどんな反応を得られるのか、楽しみですね。