インタビュー

2020.08.12

茨城県行方市 市長 鈴木周也氏インタビュー

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茨城県行方市 市長
鈴木周也 氏

Q. どんなお仕事をされていますか?

茨城県行方市長(現在2期目)を務めています。
市の最上位計画である総合戦略は、市民約100人からなる『なめがた市民100人委員会』を立ち上げ、市民と一緒に策定しました。
総合戦略に掲げる5つの重点プロジェクトのひとつ『情報発信で日本一プロジェクト』では、市民一人一人が誇りを持って情報を発信できるまちを目指し、市民同士、市と行政が一体となって、地域の認知度向上につながるさまざまな取り組みを進めています。

Q. フォントのスイッチが“ON” になった瞬間

「情報発信日本一」を目標とし、「伝える」ではなく「伝わる」を意識した際には、誰にでも見やすく分かりやすい「UD フォント」の必要性と有効性を感じました。
まずは、広報紙に「UDフォント」を導入したところ、市民からは読みやすい、わかりやすいとの評価をいただきました。
持続可能なまちづくりをさらに進めていくため、行政・教育分野が一体となり、市全体で「UDフォント」を活用することが有効だと考えました。
ちなみに、好きなフォントは、「UDデジタル教科書体」です。

Q. よく使うモリサワのUD フォントとそのご利用シーンはなんですか?

行政・教育分野の文書では、明朝体を使用する機会が多いです。
当市では高齢化率35%を超えるため、文字が小さく読みづらいと感じる税金や保険料の通知書をはじめ、案内文書を可能な限り「UDフォントの明朝体やゴシック体」に変えました。
そのほか、行政では議案書、予算書・決算書、会議資料、報告書、プレスリリースなど、教育現場では学習教材、おたより、通知票など、いろいろな場面でUDフォントの明朝体やゴシック体など、シーンに合った「UDフォント」を積極的に活用しています。

Q. これからチャレンジしたいこと(将来のビジョン)

当市では、持続可能なまちづくりを推進していくため、SDGsの理念に沿った市政運営を目指しています。
6月には、SDGs17目標の「12.つくる責任使う責任」、「13.気候変動に具体的な対策を」、「14.海の豊かさを守ろう」を意識してもらうため、脱プラスチックの「紙製クリアファイル」を中学生に配布しました。
「UDフォント」を組み合わせて授業に活用することで、「3.すべての人に健康と福祉を」、「4.質の高い教育をみんなに」、「8.働きがいも経済成長も」、「10.人や国の不平等をなくそう」、「11.住み続けられるまちづくりを」も意識してもらいたいと考えています。

Q. これからモリサワのUD フォントに期待することは何ですか?

当市では、行政・教育分野で一体的に「UDフォント」を活用していることから、子供からお年寄りまで、多くの市民が「UDフォント」に慣れ親しんでいます。
また、当市には全国3番目、関東地区初となる防災対応型の地上波デジタル一般放送「なめがたエリアテレビ」があり、番組内でも「UDフォント」を使用しています。
近年は異常気象が多く、災害や緊急情報を伝える機会が増えつつあるので、伝えたい情報が素早くイメージできる書体や読みやすい書体など、種類を増やしてほしいと思います。

行方市でのUDフォントを活用した配布物の一部