検証レポート

2016.08.10

日常会話を書体でスタンプにしよう(3)

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書体スタンプ・大島隆人君の場合

私の企画は普段SNS やコミュニケーションアプリで使うような、スタンプをモリサワの書体を使って作ってみようという企画です。自分がよく使う言葉やスタンプを、書体でデザインし直すことで、より細かいニュアンスまで伝えていこうという試みとなっています!今回はプロカメラマンの大島隆人さんに書体と言葉を選んでもらいました!

以下製作者のコメントです。
●スタンプを作る上で、気をつけたこと、感じたこと
実は僕は、このスタンプを作る数週間前にLINE を始めたばかりで、スタンプを初めて使った時のことをよく覚えています。メールなどの文章では伝わりにくい、微妙な感情をスタンプに代弁させるのがとても新鮮に感じました。それで、普段使っている会話のフレーズに、フォントの持つイメージを重ね合わせることで、複雑な感情を伝えられるようなスタンプが作れたら、と思いました。

●その書体を使った理由
顔文字案では、同じ顔文字でも書体によって全く違った雰囲気になるので、様々な書体を当てはめてみて、ずいぶん悩みました。草を生やす案では、スタンダードなものとは別に、荘厳な草みたいなものを表現したくて、明朝についている書体で、高尚な笑いを表現しました。

●自分の作ったスタンプが実際にあったら使いたいかどうか
ネパール語のスタンプは使うと思います。実は、このスタンプ「I love you」の意味なので、そういう時にもこれなら恥ずかしくないかもしれません…

●自分の言葉の印象を伝えるのに、モリサワの書体は有用だったかどうか
友人にネパール人が多く、ネパール語を話す機会が日頃からあるのですが、日本で売っているパソコンにはデヴァナガリ文字のフォントはほとんど種類がありません。日本の会社が、デヴァナガリ文字に注目して、フォントを作ってくれていることが、この企画に参加して一番嬉しい発見でした。

大島さんには、シンプルな発想から様々なデザイン案を出してもらいました!書体の違いによって、ニュアンスが変わっていくのだということを、強く認識してもらえたのではないかと思います!

(担当:モリパス部 イナダ)


この企画は、FONT SWITCH PROJECTのオフィシャル学生メンバー、「モリパス部」の学生が担当しています。