
Have you ever had trouble getting your point across in a presentation or project materials? In this series of columns, Toyomane, known as the "PowerPoint comedian" who shares know-how on Twitter for quickly getting your point across and has amassed over 90,000 followers, will share tips on creating PowerPoint materials and the relationship between fonts.
文字のメリハリってなんだ?
突然ですが、皆さんは「文字のメリハリ」を意識していますか? 仕事のメリハリは意識しているけど、文字のメリハリはちょっと意味がわからないかな…そんな方も多いかもしれません。しかし、資料を見やすくするためにはこの「文字のメリハリ」が非常に大事なファクターになるのです。

そんなことを急に言われてもイマイチイメージができないと思うので、皆さんの身近によく見られる二つの事例を使って、文字のメリハリについてちょっと考えてみましょう。
例①「新聞」
最近、紙の新聞読んでますか?スマホの普及で若干押され気味の紙の新聞ですが、新聞は資料の見やすさを考える上でとても重要な示唆を私たちに与えてくれます。

紙の新聞を読むとき、私たちは無意識にまず「見出し」を読んでいます。見出しというのは、太くて大きな文字で書かれた記事のタイトルのようなものですね。
見出しを読んでちょっと興味を持つと、その近くにある「小見出し」を読みます。これを読むと、ざっくり記事の要旨がつかめます。
小見出しを読んでいよいよ記事の内容に興味が出てくると、そこで初めて「本文」を読みます。小さくぎっしりと書かれた文字で、多くの情報を伝えてくれます。
あまり意識しないですが、実は新聞というのは大きく「3種類の文字」で構成されているのです。(スポーツ新聞とかはもっと複雑ですが)これらの文字たちは、それぞれに意図をもってサイズや太さを変えてデザインされています。


例②「プラン表」
次に事例に使うのはプラン表です。これは皆さんおなじみ(?)の「きびだんご定期給付サービスDonbraCo」のプラン表ですが、よく見ると左下にち~さくヤバめの注釈が書いてあります。


倫理的にはかなりアレですが、このようにあまり積極的に見てほしくない文字は小さく表記することで注目されづらいようにすることもできるわけです。ここでも、内容の属性が異なる文字たちが、意図をもってサイズや太さを変えてデザインされていました。

文字のメリハリがなければ…
では、このような文字のメリハリがもしなかったら、これらの例はどのように変わってしまうでしょうか。それは例えば、

こんな感じの1ミリも読む気がしない新聞になったり、

こんな感じの、加入する動物が一匹たりとも現れないダメすぎるプラン表になったりします。文字のメリハリの重要性がおわかりいただけたことでしょう。
文字のメリハリをつけるコツ
では、文字のメリハリをつけるためにはどのような点に注意するのがよいでしょうか?ポイントは、大きく二つあります。

❶大きさと太さでメリハリをつける
まず大事なことは、「大きさと太さでメリハリをつける」ということ。文字を強調しようと思う時、ついつい赤字にしたり、赤い枠で囲んだり、マーカーを引いたりしてしまいがちです。

しかしこれらの装飾は、要素を無駄に増やしてわかりづらくなる原因になります。そこで、まずは「大きさ」と「太さ」で強調することができないか考えてみましょう。

新聞がそうしているように、色や線を使わずとも、大きさと太さで強調することは十分可能です。まずはこの二つで強調する方法を考えてみて下さい。
❷太さの違いが示せるフォントを使う
新聞がそうしているように、色や線を使わずとも、大きさと太さで強調することは十分可能です。まずはこの二つで強調する方法を考えてみて下さい。

「太さ」で強調するためには、様々な太さがあるフォントを使うことが必要です。必ず様々な太さ(=ウエイト)を持ったフォントを使うようにしましょう。

また、BIZUD 新ゴなどのフォントはBボタンで選べる「太さ(=ウエイト)」以外にもウエイトのバリエーションが揃っているので、思い切って太さにメリハリをつけるとよいでしょう。

「MORISAWA BIZ+」では、ひとつの書体に4〜5つのウエイトを収録しています。ウエイトのラインナップやウエイトの用途はHereから要チェック。
メリハリ重視で見やすい資料
見やすい資料を作るために、文字のメリハリが重要なことがおわかりいただけたかと思います。ところで、メリハリが大事なのは実は資料だけではありません。プレゼンも、仕事も、メリハリが大事。あえて沈黙を長くとって注目をグッと集めたり、時にはゆっくりバカンスしたり。単調な繰り返しからは、ステキなサムシングは生まれません。さあ、あなたも今日からレッツメリハリ!

Toyomane (Toyomane, blue background)
Born in Tokyo in 1994. Graduated from the Faculty of Engineering at the University of Tokyo. While working at Suntory, where he is in charge of CRM and advertising for the mail-order business, he is also involved in the creation of PowerPoint slides as a hobby, which are used on Twitter (@toyomane) has been met with a great response. With the motto "It's silly, but useful," he shares useful know-how for creating slides, as well as less useful images. His latest book is "PowerPoint Techniques to Communicate in Seconds: Tips for Creating Slides that Get Likes at Work and on Social Media."
Event Announcement
The series of seminar events that began on June 29th and will run until November,More Communicative Switch Project planned by font manufacturer Morisawa」では、プレゼン・広報・チラシなどの手段に応じて、より「伝わる」資料について多彩なゲストを迎えお届けします。 プレゼン資料作成につまずきのある方は、プレゼンのプロである髙橋惠一郎氏をゲストに招いたスクールがオススメです。

For those who want to focus on fonts
In the illustration in Toyomane's article, UD fonts for business use are"MORISAWA BIZ+"We are using the paid font "BIZ UDP Shin Go" included in the website. If you would like to use the same font, you can use it with the business UD font subscription "MORISAWA BIZ+" for 330 yen per month.

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