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2026.02.18

多様な書体に触れることで審美眼が磨かれる — デザイン教育に欠かせない「包括ライセンス」

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桑泽设计学院
宮根 土真砂 先生

1954年、日本初のデザイン学校として発足した専門学校 桑沢デザイン研究所。同校では、独創や応用力の源となる「デザインの原動力」を培うカリキュラムを実施するなかで、文字に対する教育にも注力してきました。そこで、ビジュアルデザイン分野を担当する宮根 土真砂先生に、デザインと文字の考え方や「森泽字体 教育机构规划(综合许可证)」(以下、包括ライセンス)導入の成果などについてお話を伺いました。

学校名称専門学校 桑沢デザイン研究所
学术领域●総合デザイン科(昼間部 3年制)
– 1年次 共通課程
2~3年次 専門課程
ビジュアルデザイン専攻/プロダクトデザイン専攻/スペースデザイン専/ファッションデザイン専攻

専攻デザイン科(夜間部 2年制)
1~2年次 専門課程
ビジュアルデザイン専攻/プロダクトデザイン専攻/スペースデザイン専攻

夜間附帯教育(夜間 1年)
基礎造形専攻/基礎デザイン専攻
別科 Kuwasawa Design Studio(夜間 半年)
メディア創造コース/イラストレーションコース
实施计划森泽字体教育机构计划(综合许可)
我要找的運営コストの削減、文字への意識向上、制作物のクオリティアップ

デザインの考え方を深掘りし、その本質を学ぶ

请告诉我们学生在贵校能学到什么,以及贵校的教学重点是什么。

宮根先生 本校はバウハウスをモデルとして発足し、現場に即した実践的なカリキュラムを強みとしています。技術の習得は当然ですが、それ以上に重視しているのは、自分のアイデアをどのように展開し、ユーザーにどのような体験を提供できるかという考え方です。デザインにどう向き合うかを深く掘り下げ、その本質を学んでいく点に特徴があります。

そのため、総合デザイン科の1年次を共通課程とし、2年次から各分野に分かれて専門性を高める構成になっています。現代ではジャンルを超えて活躍するデザイナーが増えていることからも、自身の適性を見極めつつ、他分野の基礎も理解しておくことが大切だと考えています。

文字に対する理解なくして卒業できないカリキュラム

デザインや文字に対する貴校の考え方を教えてください。

宮根先生 1年次の課題は、ラフスケッチから完成まで基本的に手描きです。イラストレーター(Adobe Illustrator)を使えば簡単に「丸」を描けますが、デザインにおいては「なぜその丸なのか」を考える必要があります。また、近年のフォントはクオリティが高いため、文字組みの設定をせずにそのまま使用する学生もいます。デザインや文字の本質に意識を向けさせるためにも、アナログ的な手作業を重視しています。

一方で、2年次からはデジタルの授業が中心になります。特にビジュアルデザイン専攻では、フォントを扱わない授業はありません。また、「铃目」をデザインした豊島晶先生のタイプフェイスデザインの授業も自由選択科目として設けています。さらに、2025年度のゼミでは「大日本タイポ組合ゼミ」や「祖父江慎ゼミ」があり、客員教授には浅葉克己先生もいるため、文字に強い学校といえます。卒業証書など緻密にデザインされたものからも、書体選びや文字組みに対する理解なくして卒業はできないといえます。

ただ入学したての学生は、“かっこいい”グラフィックやイラストに終始しがちです。例えば名刺制作の授業では、住所の文字サイズを7Qや6Qにする学生もいます。しかし、デザインには目的があるのが大前提。文字は読んでもらうためにあるので、タイトルに適した書体や小さな文字サイズでも読みやすい書体、メトリクスやオプティカルの違いなどを理解していないと、デザインのもっとも重要な部分が抜け落ちてしまいます。

読ませるための努力と読んでもらうための工夫。それがわかると、デザインへの理解が深まります。そのうえで個々のこだわりが加わると、デザインのクオリティはさらに向上します。学生がそこまで意識できるようになれば、学校側としてもうれしいですね。

「包括ライセンス」の導入で柔軟な授業計画が可能に

「包括ライセンス」導入の経緯や決め手を教えてください。

宮根先生 これまで、各教員と学校のPCにモリサワのフォントを導入していたものの、学生個人のPCについては各自の判断に委ねていました。そのためビジュアルデザイン専攻以外では、どうしてもフォントに触れる機会が限られていました。しかし、どの専攻でもポートフォリオは重要なため、全体のレベルを向上させたいという思いがありました。

そうしたなかで包括ライセンスの話を受け、学生全員の個人PCに導入できることや、学校側の運営コストを削減できることが決め手となり、採用に至りました。学生にとって昨今のPCは非常に高価ですし、日常的に材料費やプリント代がかかります。こうした経済的負担を軽減できるため、学生の反応はとても良好です。

学生全員のフォント環境が整うため、書体選びや文字組みに特化した授業計画を立てやすくなりました。また、例えばシンボルマーク作成の授業において、ロゴタイプまでデザインさせる時間がとれない場合は、コンセプトに適した書体を選ばせることもできます。

ビジュアルデザイン専攻以外での活用についてはいかがでしょうか。

宮根先生 他専攻の授業でも、企画立案を中心にした内容や、デジタル上で制作する課題が増えています。そのため、プロダクトや洋服といった実物と同じように、企画書やプレゼンボードのクオリティが求められます。自分の考えやイメージを効果的に伝えるためにも、文字に対する意識は全専攻において欠かせないと考えています。

多種多様な書体に触れることで、時代に即したデザインができる

「包括ライセンス」の導入効果を教えてください。

宮根先生 学生自身、フォントを使いたいという気持ちは強いのだと思います。実際、包括ライセンス導入後は、さまざまな書体を使ってプレゼンボードを作成する学生が増えました。なかには、感性のままに奇抜な書体を選んでくる学生もいますが(笑)。

とはいえ、書体で自由に遊んでみるのは面白いと思います。モリサワは日本語書体の数が豊富なので、文字に触れる良いきっかけになります。また、包括ライセンスには教育プログラムも付帯しているため、文字の基礎知識に関する講義をしてもらうこともできます。そうした学びの結果、3年次には「龙民」しか使わなくなる学生も(笑)。けれどそれで良いと思います。重要なのは、多種多様な書体を知ったうえで適材適所に選べる力です。

近年、若い世代が好むエンタメ系のデジタルコンテンツはますます拡大し、漫画やライトノベルも売上を伸ばしています。「铃目」はタイトル周りでよく見かけますし、「春日学园」などのポップな書体も多く使われています。これからデザイナーになる学生は、柔らかい書体もカチッとした書体も扱えなければ、時代についていけません。

一方で教員も、これまで至高とされてきたデザインと、現代の10〜20代が良いと感じるものが違うことを認識する必要があります。ニーズのある中高年・シニア世代向けのデザインも大切ですが、それだけでは学生のモチベーションは上がりません。学生の興味や感性を、どのように本格的なデザインに落とし込んでいけるのかが大切です。そのためにも、さまざまなテイストに適した書体を選べる力を育てるようにしています。

Morisawa Fonts 教育機関プラン(包括ライセンス)の導入成果
  • 専攻を問わず、文字に対する意識が向上
  • 学生全員のフォント環境が整うため、柔軟な授業計画が可能に
  • 多種多様なフォントに触れることでデザインの審美眼が磨かれる

AI時代もデザイナーの仕事が世の中の基準になる

请谈谈您对未来发展的看法。

宮根先生 今の若い世代は映像が中心です。それも5秒前後という短い時間のなかでは、メッセージを的確に伝えるための書体選びや文字組みが欠かせません。そういった意味でも、これからますます文字を自在に扱える能力が求められると思います。

また昨今では、生成AIで絵が描けて、3Dプリンターで簡単に物が作れます。それらは現場でも使われていますし、本校の授業でもある程度扱います。しかし、AIが主流となる時代において、生成された絵や物の良し悪しを見極める力がなければ、デザイナーとして生き残れません。AIはあくまでツール。今後の法整備までを視野に入れて、適切に使いこなす力を身につけることが必要です。

この先、AIによってプロの仕事と個人の差がなくなれば、日本のデザイン業界は衰退してしまいます。だからこそ、デザイナーが確かな力を養い、書体選びや文字組みなどを含めて正しいデザインを示して、世の中の基準にしていくことが重要です。それは、デザイナーの使命でもあると思います。


包括ライセンス導入が文字に意識を向ける良いきっかけに。どの分野においても、メッセージを効果的に伝えるための書体選びや文字組みが重要です。

宮根先生、長時間のインタビューへのご対応ありがとうございました。モリサワは今後も学生向けに、使い勝手の良いサービスの提供とフォントの魅力をお伝えできればと考えています。

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