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2023.08.25

【さいとうなおき先生イベントレポート】こうすれば伝わる、イラスト&配信のコト

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学生のみなさんにフォントの魅力をお伝えするべく開催しているイベント「FONT SWITCH PROJECT LIVE for students」にて、イラストレーターであり、YouTuberとしても活躍されているさいとうなおきさんをゲストにお招きし、トークショーを開催しました。

「こうすれば伝わる イラスト&配信のコト」

ゲスト:さいとうなおき先生

イラストレーター、YouTuber。
1982年生まれ、山形県出身。多摩美術大学卒業後、ゲーム会社を経て現在フリーランス。「ポケモンカード」のイラストや、ゲーム「ドラガリアロスト」のメインイラストレーターを担当。YouTubeチャンネルにて、絵が上手くなる方法や考え方などの情報を発信中。
Youtube: https://www.youtube.com/@saitonaoki2
Twitter @_NaokiSaito

さいとうなおき先生 学生向けトークショー「こうすれば伝わる、イラスト&配信のコト」ダイジェスト(23年2月22日開催)

*Registration is required to watch archived videos.

トークショーレポート

Participant comments

先生の動画と同様、「見たら絵が描きたくなる」イベントで素晴らしかったです! 「伝える」というテーマも、ちょうど自分に足りないと思っていた所だったのでドンピシャで助かりました。

相手に伝わるように考えることの大切さを改めて思い知りました!さいとうなおき先生の学生時代のお話なども聞けて楽しかったです。

さいとう先生も悩みながらここまできたんだってことがわかったことが何より勇気をくれました。僕らのような絵を描く人にはそれが必要なんだと思います。絵自体のことよりも、それを続けるための精神性を伝えてくれたことが非常によかったと思います。

添削コーナーで、より「伝わる」イラストに!

トークショーでは、事前にご応募いただいたイラストから、ここだけの添削を実施!選ばれたのは、「魔将が無数の矢から人間の少女を守る」イラスト。作者の方からは、イラストの説明と併せて「自分の意図をよりよく理解してもらうためにどうすればいいのか?」という質問をいただきました。

さいとう先生は、無数の矢を放った「敵」を描き足し、矢が向かっている方向や、キャラクターの表情や仕草を添削されました。添削前より状況がわかりやすくなり、緊迫感が出たイラストに、参加者からも感嘆のコメントが上がりました。

40回の不採用で培われた「伝える力」

トークショーでは、さいとう先生の学生時代のお話をいただきました。中学時代からイラストを描くようになったさいとう先生。貴重な中高時代に描かれた作品のご紹介も交えてお話いただきました。美術大学では違うタッチを意識するようになったほか、ホームページで作品を発表されたことをきっかけに、在学中からイラストの仕事を依頼されるようになります。

就職先として選んだのはゲーム会社でしたが、1年半ほどで退職し、フリーランスの漫画家として活動を開始します。いろいろな出版社へ漫画を持ち込むものの、40回もの不採用が続きました。

「40回のボツのおかげで、伝える力が養われたと感じます」とさいとう先生は当時を振り返ります。

再生回数急上昇のきっかけは「顔出し」

再びイラストの世界に戻ったさいとう先生は2019年からYouTubeでの活動をスタートしました。
「イラストは歌や漫画とは違い、コンテンツになりにくいという課題感を持っていました。その理由を考えたとき、『言葉が無い』と思ったんです」。
言葉を乗せて発信することで、イラストのコンテンツ化を目指しました。

視聴回数がなかなか伸びない中、あるとき「仕事道具の紹介」という内容とともに顔出しをしたところ、急激に視聴回数が上昇します。
「顔を出したことで信頼感や安心感が高まったほか、細かなニュアンスも伝わるようになったのではないかと思います」。

伝えたいのは、絵を描く楽しさ

さいとう先生が普段の動画や配信で意識しているのは、絵の技術より「絵を描く楽しさ」を伝えること。順を追った解説より、まずは楽しんでもらうことを心がけています。動画で意識されている流れや、サムネイルやタイトルの工夫などもお話しいただきました。

参加者の質疑応答では、「学生時代の習慣で、役に立ったことは?」という質問に、「自分が描いた絵についてプレゼンする授業が多く、なぜそうしたのかを後付けでも説明する習慣がついたのはよかったと思います」と答えられていました。

最後に、さいとう先生から「今後はクリエイターの『伝える力』が必要になります。どうやったら伝わるか、ぜひ意識するようにしてみてください!」と学生の皆さんへの応援メッセージが贈られました。

モリサワからは、フォントもイラストや動画と同じように、伝えたいことをより伝えやすくするためのツールと補足し、大盛況のトークショーは幕を閉じました。

聞き終わったら自分でも何か作って発信したくなること間違いなしのさいとう先生のトークショー、是非アーカイブ動画にて全編をご覧ください!(アーカイブ動画視聴には、ご登録が必要です)

「FONT SWITCH PROJECT LIVE for students」では、これからもみなさんの「伝えたい思い」が「伝わる」応援ができるよう、イベントを企画してまいります。


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